杭工事から廃棄物処理・再生利用をワンストップで 工期短縮とコストダウンに貢献する「現場内中間処理」とは
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(株)TDRK
官庁工事で実績
「建設汚泥を現場内で処理土に変える」──現場内中間処理に取り組むのが、杭工事・土木工事などを手がける(株)TDRKだ。
同社では、現場内中間処理の提案を行っている。TDRKで同事業を担当する取締役・轟万亀雄氏によれば、「当社で施工する各杭工事により発生したセメントの混合する汚泥など、さまざまな建設汚泥に対応するため、固化材などとの最適な配合試験や、土壌分析は幾度となく行いました。撹拌能力が高い改良機を用いることで、処理土の品質も非常に安定しています」と言い、官庁の建替工事などで多数の施工実績をもつ。
周辺環境・地球環境の配慮も
現場内中間処理のメリットについて、轟万亀雄氏は次のように話してくれた。「現場内で発生した建設汚泥を処理土に変え、盛土材や埋め戻し材として再利用することができます。仮に1,000m3の汚泥を運搬するとすれば、往復で約400台の建設車両が必要になります。近隣に学校や病院などがあれば、騒音や振動、ほこり、交通事故などのリスクを減らすことにつながるほか、車両が排出するCO2削減にも貢献できます。また、現場内で再利用すれば、当然これらが不要となりますので、コストを抑えることも可能です」。
改良機や処理土を現場内に置くため、広い敷地の確保が条件となるものの、環境に配慮した工事となり、かつコストも抑えられることが、同事業の特長だ。
これを採用する判断を行うのはゼネコンだ。それほど普及に至っていない要因の1つは、ゼネコンに浸透していないことだろう。TDRKの轟萬吉社長は長年、地場大手サブコンで経験を積み、スーパーゼネコンはじめ大手から地場まで、多くのゼネコンと関わってきた。轟社長は、「SDGsに寄与し、コストも削減できるこの手法は、多くの建設現場で歓迎される」と自信をのぞかせる。
<COMPANY INFORMATION>
(株)TDRK
代 表:轟 萬吉
所在地:福岡市西区大字羽根戸14-1
設 立:2011年12月
資本金:500万円
TEL:092-753-7878
URL:https://tdrk.co.jp/reterra/(現場内中間処理)法人名
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