2024年12月22日( 日 )

最高峰和牛を多くの日本人へ

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焼肉処 石原牛

(株)マル善専務・石原由士氏
(株)マル善専務・石原由士氏

英国のレストランシェフが絶賛

鹿児島県産ブランド牛「石原牛」    鹿児島県産ブランド牛「石原牛」は、歩留まり、肉質、霜降り等級(BMS)、いずれの数値もトップクラスを叩き出す。英国のレストランシェフから「あなたの育てた牛肉のファンと会ってもらいたい。ロンドンのレストランにきてほしい」という声が届く。ただし、地元小中学校への給食寄付は行ってきたが、出荷数の約9割が欧米などへ輸出されるため、国内ではほとんど流通していなかった。

焼肉処 石原牛    こうしたなかで「より多くの日本人に食べてほしい」と2021年、石原牛を肥育する(株)マル善(鹿児島県阿久根市)が博多リバレインに直営店をオープンした。

 老若男女に美味しくたらふく食べてもらうため、一般的な黒毛和牛とは一線を画す脂成分を実現。さっぱりとした甘い霜降り肉をつくり上げた。また素材を活かす「たれ」は地元醬油メーカーに依頼したオリジナルを使用している。同社専務・石原由士(ゆうし)氏は「先日、80代の女性にお肉をおかわりしていただいた」と手応えを示している。

「牛さん」への感謝の思いで肥育

 いうまでもなく肥育法にはオルゴール調音楽やオリジナル飼料などさまざまな技術が凝縮してある。石原牛の特別さは代表・石原善和氏らスタッフ陣の牛への感謝の思いだ。我が子に等しい石原牛を「牛さん」と呼び、「牛さんの命を預かって仕事をいただき、牛さんの命をもらって生活をさせていただいている」との思いで肥育している。農場内に「馬頭観音」が設けられ、毎年感謝の思いを伝え御霊を慰めている。

物価高渦中に値下げ実現

鹿児島県産ブランド牛「石原牛」鹿児島県産ブランド牛「石原牛」    3月1日には「物価高だからこそたくさん食べて欲しい」(石原専務)とリニューアルを実施し、値下げと単品メニューの充実を行った。ディナーのコースは3種類。スタンダードコースの「和(なごみ)」は5,500円で11品を揃え、「雅(みやび)」は希少部位3種など牧場直営だからこそ可能なメニューが8,800円。予約が必要な「誉(ほまれ)」は文字通り石原牛の最高峰で1万2,100円となっている(全て税込価格)。

 今回の出店を足がかりに福岡市内で業態の異なる店舗を計画中で石原牛はより身近な存在になる。

【鹿島 譲二】


■INFORMATION
 焼肉処 石原牛

<住所>
福岡市博多区下川端町3-1
博多リバレインモール1F
<営業時間>
[ランチ]
 午前11時~午後3時
 (ラストオーダー午後2時半)
[ディナー]
 午後5時半~午後10時
 (ラストオーダー午後9時)
<TEL>
092-292-9190
<店休日>
博多リバレイン閉館日

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