九州八重洲の国境を越えた地域貢献 フィリピンで小学校校舎を2棟寄贈
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九州八重洲(株)
フィリピンで小学校を寄贈
西部ガスグループの1社で、福岡を中心に年間50棟限定で戸建住宅を供給する九州八重洲(株)。同社は2017年より海外でも住まいの提供を続けており、フィリピン市場を舞台に数百戸規模のプロジェクトを複数件成功させている。
地域貢献にも積極的に取り組んでおり、フィリピン・カンデラリアではプロジェクトの一環として、小学校校舎を2棟寄贈。カガヤン・デ・オロの小学校では、ウェルカムゲートの寄贈や、通学路の舗装も行った。現地の人たちとより良いまちづくりに取り組もうとする姿勢は、フィリピン市場に参入した同業他社との差別化にもつながっている。
海外展開をさらに強化
同社の代表取締役社長・中島久雄氏も定期的に現地入りしており、新プロジェクトの打ち合わせなどを行っている。「商慣習の変化や、移動手段を含めた地理の状況など、現地に入り自分で体感しなければわからないことは多いです。たとえばマニラ首都圏と南北の郊外エリアを結ぶ通勤鉄道の延伸工事が完了すれば、沿線では新たな商圏の誕生が見込まれます。1家族平均4人の子どもがおり、2028年には人口が日本を超えるといわれていることからも、住まいを求める人は今後も増えていくことが予想されます」(中島代表)。
将来性に期待がもてるフィリピン市場を主に、同社の海外不動産事業は約10億円規模にまで成長。フィリピンの現地スタッフは6名で、CADを使用した設計業務などを行っている。研修で定期的に日本にも来ており、仕事ぶりは非常に優秀だという。22年12月には、日本人スタッフのフィリピン研修も実施された。
フィリピンでは、コンクリートブロック造の2階建てで、サイズは日本でいう3LDKの住宅が多い。1階・2階それぞれにバス・トイレが求められるが、1年を通して気温の高い熱帯性気候のため、シャワーは冷水が出れば十分で、給湯器への需要はそこまで多くないという。こうした住まいに求められるものの違いだけで見ても、フィリピンと日本、双方の社員の交流促進は、同社の地域特性を生かした家づくりに、これまでにない特徴付けをもたらすはずだ。
「自分たちのやるべきことを1つひとつ実現していくことで、九州八重洲を永続企業として次世代に繋いでいくことが、私のはたすべき役割だと考えています。海外展開を含め、ここ数年のうちにさらに事業基盤を強化し、次世代のリーダー育成にも取り組んでいきたいと思います」(中島代表)。
【代 源太朗】
<COMPANY INFORMATION>
代 表:中島 久雄
所在地:福岡市博多区東比恵1-5-5
設 立:1977年11月
資本金:1億8,000万円
TEL:092-472-2888
URL:https://kyushu-yaesu.co.jp法人名
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