明暗を分ける「あまおう」と八女茶
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2月25日、福岡県内でとれた農林水産物のPRのため、「福岡いただきマルシェ」が、北九州市で開かれ、服部誠太郎知事も出席して、販売開始から20周年となるいちご「あまおう」のPRなどを行った。
あまおうの主な生産地は、八女市、久留米市、八女郡広川町である。あまおうは、いちごの登録商標であるが、福岡県で開発されたあまおうは、今や全国的にも知られるブランド果物の代表格となった。
一方、好調ないちごと比べ、同じく八女茶で全国的に知られるお茶の販売価格は低迷し、茶生産農家の後継者不足も深刻な問題になっている。質の高いお茶を育てるためには、良い肥料が必要である。しかし、肥料は輸入物が多く、価格が従来の約1.5倍に高騰している肥料もある。また、お茶は、葉を蒸して乾燥させる作業に燃料をたくさん使う。茶業農家も工夫をしているが、それでも多くのコストがかかるのが現実だ。一年を通してかかりきりになる製茶業を継承しようという若者は少ない。
【近藤 将勝】
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