2024年11月22日( 金 )

アビスパ、終了間際の猛攻で逆転勝利! 福岡2-1湘南

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 サッカーJ1リーグアビスパ福岡は19日、ホームのベスト電器スタジアムに湘南ベルマーレを迎え、第5節の試合を行った。

サッカー イメージ    走力の湘南と守備のアビスパ。両チームが真っ向から火花を散らす好勝負は、最後の最後に歓喜の瞬間が待っていた。

 持ち前の堅守が光るアビスパは、ここまでリーグ戦3戦無敗。DF奈良竜樹、DF宮大樹、DFドウグラス・グローリが並ぶ屈強なスリーバックは、相手の攻撃をことごとく弾き返す。

 前半、試合を押し気味に進めたのは湘南。33分には湘南の日本代表FW町野修斗がゴールネットを揺らすが、これはオフサイドとなり得元は認められず。後半に入り54分にはFW町野がペナルティエリア内で倒されPKの判定となるが、これも直前のプレーがオフサイドとなって取り消しとなった。

 この攻勢をそのまま生かし、先制に成功したのは湘南。73分、MF平岡太陽のパスを左サイド奥深くで受けたMF小野瀬康介が左足を一閃。まったく角度がない位置からのシュートだったが、これがアビスパGK永石拓海の頭上を射抜くスーパーゴールとなってしまう。DAZN実況の南鉄平アナウンサーが、思わず言葉を失うほどの一撃だった。

 だがこれで終わらないのが今シーズンのアビスパ。68分にFWウェリントン、77分にJリーグデビュー戦となるFW鶴野怜樹(福岡大)、85分にはFW佐藤凌我を投入。先発のFW山岸祐也、FWルキアンと合わせ、なんと5人のFW登録選手が同時にピッチに立つ超攻撃的布陣となった。

 長谷部茂利監督が打ったこの「奇策」が、試合終了間際に火を噴く。アディショナルタイムの96分、FWウェリントンがディフェンスラインからのロングボールを得意のヘディングで落とすと、このボールがFW山岸へ。山岸は完璧なタイミングのボレーシュートを放ち、これがゴールネットに突き刺さる。ピッチに崩れ落ちた湘南イレブンにとどめを刺す一撃は99分だ。快足を飛ばして右サイドに出たボールをキープしたFW鶴野が冷静に中央に折り返すと、そこにいたのはやはり山岸。丁寧にシュートを流し込むと、直後に試合終了のホイッスルが鳴り、アビスパが土壇場での逆転勝利をつかみ取った。

 長谷部監督の試合後コメントにもあったように、選手たちが試合終了の瞬間まで「最大出力」を出し続けられたことが勝因だろう。それを後押しするファン・サポーターと一体となった、素晴らしい勝利だった。

 次のホームゲームは、3月26日のYBCルヴァンカップ・柏レイソル戦。もう見ごろを迎えているはずの桜と、アビスパの勝ち星をベススタで味わおう!

【深水 央】

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