【読者投稿】木材の「川上」「川中」「川下」について
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NetIB-Newsでは、読者のご意見を積極的に紹介し、議論の場を提供していきたい。
今回は「木材の「川上」「川中」「川下」を考える」について寄せられたご意見を以下に添付する。日本の林業は、古くから宮大工が中心となって栄えた。
川上においては、林家は木の伐採のみを行い、川中は木材市場で丸太を販売。宮大工は、木材市場へ出向き良い材質の丸太を選び購入した上、自ら乾燥、製材を行った後に建築資材として利用してきた。
その後、宮大工が減少するに連れてハウスメーカーが増加することで、木材の乾燥、製材の仕事が川中の仕事に変遷した。
宮大工の乾燥方法は、自然乾燥が主であったため乾燥し製材として使用できるまで2年ほど必要であり、短時間で乾燥できる高熱乾燥を利用すると木材の組織まで破壊され強度面に問題が起こる。
また、ハウスメーカーの資材調達は納入のスピードとかつ木材のパーツ(製材の種類)が求められ、今まで丸太の販売だけを生業としてきた木材工場には対応できなかったため、ハウスメーカーは海外の資材に調達先にシフトした経緯がある。
そのため、日本の木材が使われなくなったために、日本の山林が使用されなくなり、山が整備されないことで荒れて木材の成長が悪くなり、さらに値段が落ちることとなってしまった。以上が近年の日本林業の歴史だ。
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