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任期満了にともなう大分県知事選挙(4月9日投開票)に立候補した議員の辞職によって、4月23日投開票で行われる参議院大分選挙区の補欠選挙が6日告示され、自民党の新人と立憲民主党の前議員の2人が立候補する。
立候補を表明しているのは、自民党の新人で飲食店経営の白坂亜紀氏(56、公明党推薦)と、立憲民主党の前参議院議員で、共産党と社民党が支持する吉田忠智氏(67)の2人。
白坂氏は大分県竹田市の出身。東京・銀座のクラブのオーナー。早稲田大学在学中に「女子大生ママ」として話題を集めた。吉田氏は自治労出身で、元大分県議会議員。2010年に参議院比例区で、社民党公認で初当選し、20年に立憲民主党に合流した。大分県は、村山富市元首相(日本社会党元委員長)を輩出するなど保守的な九州にあってリベラル野党が強い土地柄である。
今回の補選は、大分県知事選(4月9日投開票)に立候補表明した安達澄(きよし)参院議員(53、無所属)の議員辞職にともない行われるが、公職選挙法は3月15日までの欠員は4月、それ以降の欠員は10月に補選を行うよう規定している。安達氏が、大分県選出議員が半年不在となることを避けたいとして3月10日に議員辞職したことにより、今回の日程で実施されることとなった。
同知事選は、安達氏と前大分市長・佐藤樹一郎氏との新人一騎打ちの構図だが、立憲民主党大分県連は、安達氏を推薦せず、自主投票とした。一方、佐藤氏は、推薦を受ける各種団体や自民・公明の組織力を生かして、一歩リードしている。
2月25日、自民党本部で行われた全国政調会長会議で岸田文雄自民党総裁(首相)が挨拶し、参議院大分補選と4月23日投開票の衆議院補欠選挙(千葉県第5区、和歌山県第1区、山口県第2区、山口県第4区)について「今後の政局に大きな影響を与えるかもしれない大事な選挙だ」と強調していたが、岸田政権発足から約1年半となり、岸田政権に対する中間評価を行う選挙ともなりそうだ。
【近藤 将勝】
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