2024年12月22日( 日 )

大成建設、複合ビル建て直しで約240億円の損失

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 スーパーゼネコンの大成建設(株)は、17日、施工中の「(仮称)札幌北1西5計画(発注者:エヌ・ティ・ティ都市開発(株))」で発覚した施工不良(鉄骨建方の精度不良など)にともなう建て直しで、約240億円の損失を計上すると発表した。

 これにより、同社の2023年3月期(連結)の業績予想は下方修正され、売上高は1挑6,420億円(前回予想から▲1,280億円)、経常利益は631億円(同▲369億円)、当期純利益は471億円(同▲199億円)となった。

 また、今回の業績の下方修正を受け、経営責任を明確にするために、以下の通り取締役および執行役員の報酬を23年4月から3カ月間返上する旨が、合わせた発表された。

・代表取締役社長    月例報酬の50%
・取締役(社外を除く) 月例報酬の30%
・執行役員       月例報酬の20%

 建て直しとなる「(仮称)札幌北1西5計画」は、S造・SRC造の地上26階、地下2階、塔屋1階建てで、オフィスやホテルなどが入る複合ビル。今回の建て直しを受け、竣工予定が当初の24年2月から、26年6月末頃に延期されている。

 大成建設は福岡でも、市中心部の再開発を促進する天神ビッグバンボーナスの認定を受けた「(仮称)ヒューリック福岡ビル建替計画(24年12月竣工予定)」や、博多コネクティッドボーナスの認定を受けた「西日本シティ銀行本店本館建替えプロジェクト(26年1月頃竣工予定)」など、複数の大型プロジェクトに携わっている。

【代 源太朗】

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