中洲は今、コロナ禍前以上の活況を呈している
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コロナ禍が猛威を振るうなかで、その影響を最も強く受けた場所の1つが繁華街、なかでも「夜の街」だ。この3年間、そこで商売をする人たちは苦労に苦労を重ね、そのなかで街は以前の活気を失ってしまった。収束期に入り行動制限がなくなるなか、夜の街は復活しつつあるとされるが、では九州一の繁華街・中洲はどうだろうか。
同エリアに数多くの飲食・商業ビルを所有、管理する不動産会社の経営者によると、「中洲には今、コロナ禍前を上回るほどの人出が戻ってきた」という。
中洲はもともと、繁華街としてはコンパクトで客が集まりやすい。「そうした地域的な特徴を持つ街に、ナイトライフを愛する地元民はもちろん、スーツを着た出張サラリーマンの方々も足を向けてくれるようになり、一気に活気づいた」のだ。
東京や大阪などほかの大都市でも、いまだに空き店舗が目立つなどコロナ禍前のレベルに戻っていない繁華街がある。「それに比べれば、福岡、中洲の立ち直りは全国のなかでも異常なレベル」なのだという。
福岡のそうした状況を知った他都市の関係者から、福岡、中洲に広さ200坪程度の大型店を出したいとの相談をもちかけられるケースもあるが、その条件に見合う空き店舗があまりなく対応に苦慮しているともいう。
とはいえ、経営者は「中洲で出店されていた皆さんや、中洲でのナイトライフを我慢されていた方々の苦労がようやく実を結んだ」と、うれしそうに話していた。
【田中 直輝】
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