2024年11月22日( 金 )

双方の事情に通じた関係者が対等に参加 日越ビジネスの架け橋を目指す

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(一社)九州ベトナム法人会

1月のマッチングイベントにて。一列目中央右の男性が三宅代表理事、その右がルオン代表理事
1月のマッチングイベントにて。
一列目中央右の男性が三宅代表理事、
その右がルオン代表理事

 ベトナムと日本のビジネスの架け橋となる使命を掲げ、九州とベトナムの企業家が参加して2022年4月に設立されたのが(一社)九州ベトナム法人会。代表理事はベトナム人と日本人が1人ずつ務めている。ベトナム側代表理事のルオン・ティ・ラン・アン氏は日本企業のベトナム投資を支援するなかで、日本側が発展著しいベトナムを理解しきれていないと認識。日本側代表理事の三宅順司氏は、九州、ベトナムの双方に大きなビジネスチャンスがあるが、ビジネスを進めるうえで法律面、文化面の違いなどから意思疎通や言語など多くの問題を実感してきたという。そうした双方の課題を持ち寄って、協力して解決していこうと生まれたのが、九州ベトナム法人会だ。

 昨夏以降、在福岡ベトナム総領事館、在福岡ベトナム人協会らと連携し、ビジネスマッチングの活動を中心に展開してきた。今年1月にベトナムの企業家を福岡に招き実施した「ビジネスマッチングプログラム商談・交流会」(主催:在福岡ベトナム総領事館、在福岡ベトナム人協会、共催:九州ベトナム法人会)では、在日ベトナム経営者協会との間で、ベトナムと日本のビジネス・貿易を促進しようというMOUを締結するなど、関係者の間での認知度を高めている。

 コロナ以前からも、人口約1億人の有望な新興国市場として、チャイナ・プラスワンの有力な候補地として注目を集めてきた同国。三宅氏は昨年から日本企業とともに数度にわたりベトナムツアーを実施、変化の激しさに驚くと話す。なかでも現地の消費力の向上を実感しており、日本の付加価値の高い商品を高額でも購入する富裕層が増えているという。

 三宅氏らが強調するのが、双方の事情に通じたベトナム人が間に立って監修を行うことの重要性だ。同法人会は両国で事業を展開するベトナム人や日本の事情に通じたベトナム人との強いコネクションを有しており、ベトナムビジネスに関心のある方は気軽に問い合わせてみてはどうだろう。

【茅野 雅弘】


<COMPANY INFORMATION>
(一社)九州ベトナム法人会

代表理事: ルオン・ティ・ラン・アン、三宅 順司
所在地: 福岡市東区多の津3-3-1
TEL: 092-401-4646
URL: https://kvba.jp

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