ガーベラ革命を実現しよう!
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NetIB-Newsでは、政治経済学者の植草一秀氏のメルマガ記事を抜粋して紹介する。今回は、岸田政権にとってこの夏が比較的有利な状況下で解散総選挙を実施できるラストチャンス翔であり、市民側もそれに備えるべきとした6月15日付の記事を紹介する。
通常国会が会期末に迫るなか、岸田首相の判断に注目が集まる。立憲民主党などの野党は6月16日にも内閣不信任案の提出に踏み切る模様。
内閣不信任案の提出に対して岸田首相が衆院解散・総選挙で対抗するのかどうか。岸田内閣支持率下落展望を踏まえて岸田首相が解散総選挙に踏み切る可能性を否定できない。
岸田首相は長期政権実現に向けて次期衆院選に勝利して2024年9月の自民党総裁選での再選を目指していると見られる。衆院の任期は2025年10月まであり、首相の自己都合での解散・総選挙は望ましい行動ではないが、歴代首相は憲法の規定を悪用して自己都合解散を繰り返してきたから、岸田首相だけが悪弊を排するとは考えにくい。
大義名分は後から付けられるもので、首相はどのタイミングで総選挙を実施するのがもっとも有利であるかを考えて衆議院を解散するだろう。
昨年9月から最近まで岸田内閣支持率は水面下に沈んでいた。国葬の実施強行、統一協会に対するあいまい対応、独断専横の政策方針提示が支持率急落の原因だった。
年が明け、統一協会問題への人々の記憶が薄れるに連れて内閣支持率が回復傾向を示した。
日韓関係改善、ウクライナ訪問、広島サミット開催などが背景になった。しかし、日韓関係の改善がいつまで続くのか、方向性は鮮明でない。ウクライナを訪問したが必勝しゃもじを贈呈するようではお話にならない。じゃもじは飯を取るものであることから、「敵を召し取る」という意味で日露戦争の際に宮島にしゃもじを奉納したのが「必勝しゃもじ」の由来とされる。
ウクライナ戦争を終わらせることが大事な局面でウクライナの戦争を煽ってどうするとの声が噴出した。広島でサミットを開催したのに広島ビジョンで「核兵器は役に立つ兵器」であることをアピールした。
広島で開催した意味は消滅した。原爆資料館にバイデン大統領が核のボタンを持ち込んだことを「ボタンの掛け違い」で済ませるわけにはいかない。
他方で岸田首相が登用した子息の翔太郎秘書官が英国訪問では観光と買い物にいそしみ、年末には首相公邸で身内の大宴会を開催し、ユーチューバーかと思わせる写真が流出。翔太郎氏は公私混同で更迭された。しかし、より重大な問題はこの子息を秘書官に任命した岸田首相の公私混同だと指摘されている。
内閣支持率はすでに反落に転じている。今後、時間の経過とともに岸田内閣の支持率は下落傾向を示すだろう。
※続きは6月15日のメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」「ガーベラ革命を実現しよう!」が語る」で。
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