2024年12月23日( 月 )

三栄建築設計(東京)、元代表の反社との関係指摘で現代表交代

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 (株)三栄建築設計(東証プライム)は本日、同社元代表が指定暴力団に資金提供を行っていたとして東京都公安委員会から勧告を受けたことを受けて、同社現代表が交代することを発表した。

 発表によると、東京都公安委員会は本日、同社の元代表取締役・小池信三氏(2022年11月に辞任)が21年3月に指定暴力団住吉会系の暴力団組員に額面約189万円の小切手を交付し利益供与していたとして、同社に対して勧告を行った。

 同社は、これに対して、元代表の同社経営に対する影響力を排除し、健全な経営を取り戻すために、小池信三氏に対する株式の処分を求めることを含めた必要な措置を実行していくと表明。また同日、代表取締役社長・小池学氏と取締役副社長・吉野満氏から取締役辞任の申し出があったことと、これを受けて同日の取締役会にて、常務取締役・千葉理恵氏を代表取締役社長に選定することを決議したことも発表した。

 この問題に関しては、20年12月、同社の子会社が発注した建物解体工事をめぐって仲介業者を脅したとして、先月、住吉会系暴力団組長の男が警視庁に逮捕されていた。また、解体工事代金の一部が反社会的勢力に流れていたとして、昨年9月に、小池信三氏らが警視庁による捜索を受けていた。

【寺村朋輝】

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