2024年12月23日( 月 )

エコ・センチュリー21クリーンセンター 7月12日に起工式が開催

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(株)環境施設

エコ・センチュリー21クリーンセンター

 (株)環境施設は道路(国道、県道、市町村道)や橋梁、トンネルなどの土木工事、都市部のライフラインを整備するシールド工事、地盤改良・土地改良工事など、私たちの生活に不可欠な社会インフラ工事を得意としている。

 同社は汚泥・汚水・建設発生土をリサイクルできるプラントをすでに自社で所有し、先進的な取り組みを行っている。建設発生土を流動化処理製造プラントで処理し、残土や水、セメントなどを利用しながら、地下鉄や下水道、ガス工事などの再生埋め戻し材を製造しているのは、その典型例であろう。

 代表の田中直継氏は(一社)全国建設発生土リサイクル協会の理事も務めており、10月26日、「土サミットFUKUOKA2023」(会場:ホテルニューオータニ博多)の開催に向け、力を注いでいる。

 7月12日、福岡県議会議員などの来賓および出席者合わせて約50名が参加して産業廃棄物対応の大型焼却炉「エコ・センチュリー21クリーンセンター」の起工式が開催された。1期工事で1日90tの処理が可能な焼却炉を建設、2025年9月の竣工を目指している。

 現在、北部九州にはこれほど大型の規模の焼却炉が少なく、福岡近辺の産廃業者は、北九州や広島、岡山まで運んでおり、とくに近年の原油高による高い輸送費が悩みの種となっている。同社の焼却炉完成が輸送コストの削減につながるのだから業界待望の施設だといえる。

 加えてこの焼却炉ではCO2削減に効果を発揮するボイラータービンでの発電を行い、各種乾燥の作業にも利用されるなど環境にも配慮されている。排出される灰をガラス製造の材料への再資源化や、骨材に再生して生コンに使う技術の採用なども、2期工事以降の構想に入っている。

 建築土木における補修・更生・メンテナンス、産業廃棄物のリサイクルや環境に配慮した処理技術などに創業以来取り組んできた同社。今でこそSDGsやCO2削減といったテーマが社会で注目を浴びているが、それらの課題にいち早く取り組んできた同社の事業展開に注目したい。

起工式の様子
起工式の様子

【内山 義之】


<COMPANY INFORMATION>
(株)環境施設

代 表:田中 直継
所在地:福岡市西区小戸3-50-20(本社)
    福岡県筑紫野市山家2060-7(本店)
設 立:1987年10月 資本金:4,000万円
TEL:092-894-6168(本社)
    092-926-6168(本店)
URL:http://www.k-shisetsu.co.jp

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