受電に特化したコールセンターの枠を超え、健康食品・サプリメントメーカーに躍進
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(株)ヒューマンライフ
コールセンター業務を続けるなかで、
次なるステージへと飛躍中山英敬社長がコミュニケーターを擁するコールセンター事業を始めるきっかけとなったのは、前職でテレマーケティング(コールセンター)事業に携わっていた時期に遡る。中山社長はもともと営業パーソンで、テレマーケティング事業に携わる前は人材派遣サービスの営業において抜群の成績を誇っていた。その辣腕ぶりが認められ、新たな部署であるテレマーケティング事業の責任者となるが、そこで思わぬ展開が訪れる。同事業でその基盤づくりに熱心に取り組んでいたところ、3年も経たぬうちに成長が見込めないと事業そのものがリストラの対象となってしまったのだ。中山社長は納得がいかず、「日本一のコールセンター」を目標に掲げ、1998年1月、独立創業する。
(株)ヒューマンライフが掲げる「日本一」とは、決して規模(建物の大きさ、コミュニケーターの人数)を誇るものではない。電話での応対が日本一すばらしいコールセンターという意味である。いつも元気で明るく、丁寧で思いやりのある受け応えができるコールセンターを目指してきた。
設立以来、同社は着々と地歩を固めてきたが、コールセンター業界はとくに高い効率を求められる業態だ。その波が同社にも押し寄せ、理想とする懇切丁寧な業務の在り方が難しくなり、決断を迫られる事態に至った。複数の健食通販などの会社のコールセンター業務を受託していたが、変動の激しい受託業務はお断りし、地元の有力企業1社だけになってしまったのである。会社を守るために、中山社長の辣腕が再び振るわれることになる。そこで、「ないものはつくるしかない」と自社で販売会社を立ち上げた。2011年9月、健康食品などの通販を行う(株)ルックルックを設立、自社でサプリメントを開発し通信販売を開始した。現在は地元の「A社」や「ルックルック」とその後に請け負った大阪の「T社」の3社を軸にコールセンター事業を行っている。
同社のコールセンターでは架電(アウトバウンド)を一切行っていない。このことも大きな特長といえるだろう。売上至上主義であれば、じっと電話が鳴るのを待っているのではなく、積極的にお客にアプローチし、受注に結び付けることを考えるが、この行為は中山社長が説く「おもてなしの心を大切にする」という企業理念にも外れているとして、受電のみを行うことでお客からの信頼を得ている。
コールセンターと販売会社を合わせ、
万全といえる事業体制を確立変化の激しいコールセンター業界のなかで、独自の経営戦略を展開し、コールセンターを抱える販売会社として着実に成長を続けている。「ルックルック」ではサプリメントの分野でヒット商品も生まれている。各年代の人がどのような症状で困っているのか綿密なマーケットリサーチに基づいて商品化。近年、高血糖や糖尿病で悩んでいる人が増えているというデータを基にある食物に目をつける。菊芋やゴボウに多く含まれるイヌリンという水溶性食物繊維を中心に商品化した「糖対策サプリ」を開発し、受注数を順調に伸ばしている。
サプリメントには高齢者のものという先入観があるが、身体の不調を訴える若年層が増えている。その最も代表的なものは「目の健康」である。最近はパソコン、スマートフォンを凝視する時間が長くなり、ブルーライトの影響で目の健康を損なう人が急増している。そこで、目の健康をサポートするアイケアサプリを開発。またストレスの多い世の中、なかなか眠りにつけない人も増えている。そういう人に向けた快眠サプリも開発し、どちらも受注数を順調に伸ばしている。
現在は健康食品以外に化粧品の開発にも取り組んでいる。中国やモンゴルへも販路を開拓し、いよいよ海外に向けてビジネスの可能性を広げ始めている。
SDGs推進活動も積極的に行い、
地域社会の活性化に貢献同社は社内外において、SDGs推進活動に取り組んでおり、その前段階として社内環境を整える3つの委員会が組織されている。現場の声を吸い上げて働きやすい環境づくりを目指す「ハッピースマイル委員会」、安全と衛生環境維持のための「安全衛生委員会」、省エネを実現するための「エコ推進委員会」の3つで、社員が業務を行ううえでの基本的な心構えとなっている。
SDGsの17の項目のなかでは、3「すべての人に健康と福祉を」、4「質の高い教育をみんなに」、5「ジェンダー平等を実現しよう」、8「働きがいも経済成長も」、12「つくる責任つかう責任」を指標として、毎日の業務において意識している。
キャリア教育にも取り組んでおり、福岡市内の中学校においてコールセンターの職業体験授業を実施した。「子どもたちは頭から仕事とは大変なものだと思っています。ところが、実際にコミュニケーターの真似事のような体験をしてもらうと、仕事とはこんなに楽しかったのかと気付いてくれる子どもたちが多いようです」と語る中山社長。
職業体験授業の実施後、たくさんの子どもたちからお礼の手紙が届いた。そこには仕事をすることはこんなに楽しかったのかという喜びの声があふれており、なかには大人になったらコミュニケーターになりたいという手紙までも寄せられた。特別授業が子どもたちにとってかけがえのない体験になったことは間違いないだろう。
同社は、これからも自社の商品開発力を武器に、おもてなしの心とお客さまにとって「なくてはならない頼れる存在」として、変化の激しいコールセンター業界の荒波を乗り越えていく。
<COMPANY INFORMATION>
代 表:中山 英敬
所在地:福岡市博多区博多駅東2-17-5
設 立:1998年1月
資本金:1,000万円
TEL:092-482-8500
URL:https://human-life.co.jp<RECRUIT>
募集職種:総合職、テレコミュニケーター、
管理部(総務・経理/サポート)
応募資格:大学、短大、専門学校卒業
採用実績:2022年度/4人、2023年度/2人
採用予定:3人
問合せ先:092-482-8500
saiyo@la-melcys.com
採用担当:西原、大野、立部、原田
<プロフィール>
中山 英敬(なかやま・ひでたか)
1957年6月、福岡県田川市生まれ。福岡大学附属大濠高校卒業、愛知工業大学中退。麻生セメント(株)勤務を経て98年、(株)ヒューマンライフを創業。福岡県中小企業家同友会代表理事、中小企業家同友会全国協議会幹事長なども務めた。法人名
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