2024年12月22日( 日 )

地域密着、テナント本位のまちおこしで、活気あふれる中洲の実現に貢献

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(株)福一不動産

親身なテナント管理と徹底した
アフターフォローで信頼勝ち得る

(株)福一不動産 古川隆 代表
(株)福一不動産
古川 隆 代表

    西日本最大規模の歓楽街・中洲には、那珂川と博多川に挟まれた約20haのエリアに、約100棟のビル、約2,300店の飲食テナントが密集している。そのまちで、「不動産をお探しなら…」と、いの一番に名前が挙がるのが、古川隆代表が率いる(株)福一不動産だ。地元密着を強みとして優良物件情報に加え、親身なテナント管理ときめ細やかなアフターフォローを徹底することで、顧客から厚い信頼を勝ち得ており、中洲に存在するテナントの7割以上に同社が関わっている。

 業務内容としては、主に飲食店を中心とした賃貸物件や賃貸住宅の紹介業を手がけるほか、管理物件の稼働率向上にも注力している。たとえば、いわゆる「水商売」では一般的に賃借人への審査が厳しくなる傾向にあり、通常は出店時の初期費用だけで1,000万円以上必要になるケースも少なくない。そこで同社は、独自の敷金・家賃制度を新設し、開店にともなう費用を従来の40%程度にまで抑えられるようにしている。これにより、「150万円ほどご用意いただければ、10坪程度の小さなスナックでしたら、すぐにオープンが可能」(古川代表)というほど、容易に出店できるようになっている。

 古川代表が福一不動産で本格的に事業を展開するようになる15年ほど前までは、中洲もほかの大都市や地方都市の繁華街同様の賃貸借契約の仕組みが普通だったのだという。ただ、「関わる以上、中洲を日本で一番のまちにしたい」との想いから、中洲で商売をする人たちにとって新規出店のハードルを下げるための「借りやすい仕組み」を構築したのだという。

ママさんらを対象にした
講演会・勉強会も定期的に開催

 そのような仕組みがあったことから、繁華街、飲食店街にとって強い逆風となった新型コロナウイルスによる混乱を経て、中洲のまちは活気を取り戻している。「コロナ禍前以上であり、全国の繁華街のなかでもトップクラスと言ってよいほど」と古川代表は語る。これまで中洲訪問を我慢していた、地元・出張ビジネス客らの飲食店利用の動きが本格的に戻ってきたことがその主な要因となっている。さらにそうした状況を受けて、全国の飲食店などが新規に進出したい、あるいはこれまでホステスさんとして働いていた人が自身で店を出したいなどという要望が増えており、中洲では今、空きテナントが少なく希望者が列をなしている状況だという。

 ところで、同社のテナントへの配慮は、新規出店を容易にする仕組みづくりにとどまらず、さらにきめ細かい点にもおよぶ。たとえば、スナックやクラブなどの経営者・ママさんたちを対象とした講演会・勉強会も定期的に開催し、店舗経営の支援を行うほか、時にはママさんやホステスさんがそれぞれ抱える営業上の悩みにも親身になって対応している。

 その対応内容は古川代表自らの経験を基にしたもので書籍としても出版されており、飲食業界関係者だけでなく、多くの中小企業経営者やビジネスマン、起業を考えている人々にも読まれている。なかでも、『崖っぷち社長の逆転戦略』『売りたかったら売り込むな!』の2冊はAmazonの売れ筋ランキング(マーケティング部門、中小企業経営部門)において第1位に輝いたこともある。『売りたかったら売り込むな!』に関する講演はYouTubeでも視聴することができる。

『売りたかったら売り込むな!』
『崖っぷち社長の逆転戦略』

社員への利益還元など
働き方改革にも積極的に取り組む

 また、古川代表には自らの体験に基づく「5カウントの法則」という、関係性を深めたい相手(見込み顧客や潜在顧客)との接触方法を数値化することで、相手との距離感を可視化する手法を独自に編み出している。例を挙げると、【会う】1カウント、【電話】0.5カウント、【FAX】0.5カウント、【メールやLINE】0.5カウントといった具合にカウントしていき、5カウントまでをどうすれば短期間で達成できるかに知恵を絞るというもの。こちらについてもブログなどで紹介しており、ビジネスマンらにそのノウハウが役立てられている。

『女子大生ママ彩歌、ピンチの店を立て直す』
『女子大生ママ彩歌、
ピンチの店を立て直す』

    自ら表舞台に立ち、広告塔として幅広く活動する古川代表。その源となっているのは、バブル最盛期に大手デベロッパーで経験を積み、その後のバブル崩壊によってゼロからの再スタートを切って、今に至るという逆境を乗り越えてきた成功体験だ。それを惜しげもなく披露してきたが、古川代表は福岡大学経済学部講師や九州産業大学経済学部講師として若手育成にその経験を役立てている。

 福一不動産の社業に話を戻すと、社員数18人の少数精鋭でありながら高い収益性を確保。その収益を社員に還元することによるやりがいのある会社づくりにも注力している。給与はもちろんのこと、定時での就業や休日取得の充実など働き方改革にも力を入れ、福岡の同業者の間ではトップクラスの取り組みを行っている。

 今後の展望について古川代表は、「4年後に予定している息子への社長移譲、SDGsへの対応、新たな収益源の確保など、時代の要請に合わせて業務内容を変えていきます。ただ、中洲の2,300店舗のテナントに喜んでもらえるサービスを提供し続けるという、地域密着企業であることには決して変わりはありません」と話している。


<COMPANY INFORMATION> 
代 表:古川 隆
所在地:福岡市博多区上川端町11-1(川端通り商店街内)
設 立:1992年6月
資本金:1,000万円
TEL:092-291-2103
URL:https://www.2912103.co.jp

<RECRUIT> 
募集職種:営業、管理ほか(随時)
問合せ先:092-291-2103
採用担当:総務部人事課 永田


<プロフィール> 
古川 隆
(ふるかわ・たかし)
1962年9月、宮崎県延岡市生まれ。85年、大分工業大学建築科を卒業。大手マンションデベロッパーに勤務後、95年に(株)福一不動産に入社し、97年9月に代表取締役に就任。企業経営のほか、世界最大の社会奉仕団体「ライオンズクラブ」の一員としての活動などを通じ仲間づくりを行い、LINE友達は約8,000人にのぼる。

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