2024年12月23日( 月 )

アビスパ 9月の快進撃続く!

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avispa アビスパ福岡が、9月に入り無敗の3連勝─2015明治安田生命J2リーグの第32、33節が9月20日(日)コンサドーレ札幌(レベスタ)、23日(水・祝)ロアッソ熊本(うまかな・よかなスタジアム)がそれぞれ開催された。試合結果は、札幌戦2-1、熊本戦1-0でアビスパの勝利。9月13日(日)のカマタマーレ讃岐に1-0で勝利してから絶好調である。
 2試合ともクロスゲームで、それぞれのチームの持ち味が存分に発揮された試合であった。シルバーウィーク中のスケジュールに後押しされスタジアムの観衆は、レベスタ1万3,873人、うまスタ1万142人。1万人を超える声援で、スタジアムの雰囲気は大いに盛り上がった。

 20日の札幌戦は、アビスパの20周年記念試合とされ、試合前で数々のイベントおよび駆け付けた歴代のOBによる試合が実施され、アビスパの試合を先導した。
 試合は、前半にペナルティキックでの得点のチャンスをコンサドーレ札幌GKク・ソンユン選手の好守によって阻まれ、32分に札幌FW内村圭宏選手が得点を決め、先取点を献上するなどアビスパ劣勢のなかで、前半を終了。後半は、アビスパが修正し、攻撃的な戦法に切り替えて札幌のゴールマウスに向かっていった。その姿勢により、後半開始早々の47分にFW中原貴之選手が得点をあげ同点。その後も積極的な攻撃で、札幌のゴールマウスに接近したものの、守備の強さに跳ね返された。ドローでタイムアップになると思われたが、アディショナルタイムの95分MF末吉隼也選手が得点を決めて、アビスパが勝利した。

 23日のロアッソ熊本戦は、今季最後の『バトルオブ九州─九州ダービー』でお互いの闘争心が前面に出た試合であった。シュート数、ロアッソ熊本13本、アビスパ福岡12本と双方とも果敢な攻撃を披露し得点チャンスを作ったが、互の堅守もあり得点には至らない。膠着した状況のなか、80分にFW金森健志選手が熊本のゴール前でペナルティキックを得る。FWのウェリントン選手が、ペナルティキックを決めて先制点。その1点を守りきってタイムアップ。中2日のタイトなスケジュールでの勝利は、値千金であった。
 どのような状況下に置かれても、試合中に軌道修正を行ってゲームマネジメントを実践するアビスパ。以前であれば今回の札幌戦のような先制点を許した試合での結果は、芳しくなかったアビスパであるが、現在はそのような過去データも関係なし。選手各人の状況判断力が、試合ごとに進化してきている。
 近年のアビスパは、シーズン後半にチームの勢いが失速し、そのまま沈んでしまうパターンであった。今のアビスパには、そのような気配は全くない。その逆で、毎試合選手およびチーム全体が進化している。日々のハードワークの積み重ねと緻密なスカウティングによる総合的な準備力が、アビスパの快進撃を支えている。これで16勝8敗9分勝点57のリーグ第4位。残り9試合、厳しい試合が続く。アビスパの快進撃が続くことを祈る!

【河原 清明】

 

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