SEO対策を万人のものへ AMAIZINが提案する新しいSEOライティング(前)
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PXC(株)
ChatGPTの登場によって、さまざまな分野で革新と淘汰の波が押し寄せている。とくにデジタル上での分析と処理に終始する領域では、人の手からAIへの置き換わりは待ったなしで進行中だ。そのうちの1つ、デジタルマーケティングの代表的な手法であるSEO(検索エンジン最適化)も、AI化が真っ先に進行する分野であることは間違いない。SEOのAI化はどのような変化をもたらすのか。具体例としてPXC社が提供するSEOライティング×AI(ChatGPT)のサービス「AMAIZIN」を取り上げ、SEO対策の未来を探る。
AIが革新するマーケティングの基盤
製品やサービスを顧客に販売するために、宣伝や顧客との関係構築に戦略的にとりくむ活動を「マーケティング」と呼ぶが、インターネットの登場以降、ソーシャルメディア、検索エンジン(SE)、メール、ウェブサイト、アプリなどのデジタルチャネルを利用したデジタルマーケティングは、マーケティングの最も重要な手法としての地位を急速に確立したばかりでなく、日々新しいツールの登場によって日進月歩の進化の途上にある。その進化の決定打ともいうべきAIの登場は、デジタルマーケティングをその他の一切のマーケティング活動の技術的な基盤に組み込み、マーケティングの世界を根本的に変えると考えられる。
デジタルマーケティングの手法のなかで、最も基本的なものにSEOがある。検索エンジンの検索結果で上位に表示させるために、ウェブサイトやコンテンツを最適化する手法のことだ。自社サイトを運営する場合、効果的なSEO対策の有無が、デジタルマーケティングの成否を決めると言っても過言ではない。有効なSEO対策を施したサイトは、必要とする情報を探し求める検索者を的確に自社サイトへ誘導し、製品やサービス購入などの結果につなげる。これがデジタルマーケティングの端的な成功だ。
しかし、SEOはウェブサイトの運営者にとって最も重要なマーケティング手法でありながら、必ずしも十分に施策が実施されているとはいえない。その理由は、SEO対策のコストにほかならない。効果的なSEO対策を施すには専門的なノウハウが必要であり、また、効果を発現するには継続的な施策をとらねばならないことから、ランニングコストの一部として長期的に予算を見積もる必要がある。
SEO対策のAI化は、コストの低減を実現し、これまで導入をあきらめてきたサイト運営者たちにSEO対策を普及させるきっかけになると思われるが、それよりもっと重要な理由で、サイト運営者にAI化されたSEO対策の導入を迫る事態をつくり出すと思われる。それはインターネット検索の質的な転換である。
SEOのAI化と
検索のパーソナライズ化AIの普及によって誰もが手軽にSEOを導入できるようになった場合、ネット検索の世界はどのようになるのか。単純にSEO対策を施したサイトが増えることで、検索エンジンにおける上位争いが激化するだけと考える人もいるかもしれない。しかし、実際に起こる変化はもっと“質的”なものである。
インターネット上には、あらゆるニーズを満たす専門サイトが存在しているが、現状では、それらのサイトが必ずしも十分なSEO対策を行っていないために、検索者が必要とする情報をキーワードで検索しても、その目的にかなった専門サイトに必ずしもたどり着くことができない。
AIの登場による、検索エンジンのAI化と、SEOのAI化は、その状況を大きく変える。検索エンジンのAI化は、検索者が入力したキーワードやそのほかの情報に基づいて、検索者のニーズを深堀りし、限りなく精度の高い検索結果を提供する。それは検索者のニーズに応えるばかりでなく、むしろニーズを先回りして積極的に創造する役割すらはたすようになる。
一方、SEOのAI化は、検索AIによって深堀りあるいは創出されたニーズに応えるために、多様な情報の創出を行う、その行き着く先は、その人のためだけに用意される情報としてのパーソナライズ化である。このようにして検索エンジンとSEO双方のAI化は、1回の検索で検索者のニーズを満たす100%世界へ限りなく近づく。それと同時に、検索エンジンの高度化を理解した検索者は、さらに細かいニーズを満たす検索を試みるようになる。これはキーワードがロングテール(長文)化するということだ。それに応えるために検索エンジンとSEOは、ロングテールキーワードに対応した提供情報のパーソナライズ化をますます強める。
AI主導のパーソナライズ化に突き進むインターネット検索の世界では、同じくAI化によってSEOを駆使しなければ検索者を自社サイトに誘導するチャンスは限りなく少なくなる。曖昧な検索結果を基にぶらぶら寄り道しながら目的のサイトを探す検索者が少なくなるためだ。そのようなインターネット検索の質的な変化に取り残されないために、ロングテールキーワードで検索者を一本釣りするために、ウェブサイトの運営者はAI化されたSEO対策の導入に迫られることになる。
また、インターネット検索上での寄り道の減少は、ペイドメディア(費用を払って一時的に利用するメディア)であるインターネット広告の位置づけを大きく変える。その一方で、オウンドメディア(自分で所有するメディア)としてのウェブサイトの資産価値が重視され、その価値を向上させるための施策としてSEO対策の重要性がより認識されることになる。
SEOライティング
親子記事の役割分担SEOライティングは、SEO対策の1つで、検索エンジンから高い評価を得るための記事執筆の技術である。Googleを始めとした検索エンジンが記事を発見(クロール)しやすく、またキーワードと価値を理解しやすい記事を執筆することがSEOライティングのポイントだ。
具体的な方法としては、記事の中核となるキーワードを決めるに際してインターネット上でトレンドとなっているキーワードを考慮することや、記述言語HTMLのヘッダータグ(h1、h2、h3など)にキーワードを適切に組み込み、また全体の記述に際して適切な構造化(マークアップ)を行い検索エンジンのスムーズな解析を助けることや、キーワードに対する関連性が高い共起語を盛り込むことや、「E-A-T」と呼ばれる専門性(Experience)・権威性(Authoritativeness)・信頼性(Trustworthiness)の高い記事を書くことなどがある。これらを実践するには専門的な技術が必要であるとともに、常に変化し続けるネット検索のトレンドや、検索エンジンのアルゴリズムについて情報収集と分析能力が必要となる。
以上の対応を行うだけでも人力では多大な労力が必要となるが、ロングテールキーワードへの対応となると、効果的なキーワードを選定するための分析から記事執筆までさらに労力がかかる。しかも、ロングテールキーワードはニッチな要求であるため、少数のキーワードを取り上げただけでは効果が上がらず、できるだけ多くのキーワードを取りそろえた複数の記事が必要である。そこでAIによるロングテールキーワードまでをカバーした大量の記事執筆を期待することとなる。
だが、すべての記事をAIに書いてもらうべきかというと、すぐにそうすべきとはいえない。最終的な読み手である人間の感性に訴えることや、独創性、情報の独自性においては、AIが万能ではないためだ。よって記事(コンテンツ)の役割を、検索者に拾ってもらうためのSEOに特化した記事と、最終的に人間に訴える本命記事の2つに分けることが、当面の有効なAI導入の方法として考えられる。
(つづく)
【寺村 朋輝】
<COMPANY INFORMATION>
PXC(株)
代 表:菅野 健一
所在地:東京都台東区東上野4-20-2
設 立:1992年5月
資本金:7,500万円
TEL:03-3843-6751
URL:https://pxc.co.jpPIONEER OF AI/SP AMAIZINを提供するPXC
AIデータ解析×独自のデザイン構築ロジックで、目まぐるしく変わりゆく社会環境における課題解決の最適解を模索し、クライアントとともに新しいセールスプロモーションの世界を切り拓くマーケティングカンパニー。2023年度をグループの第2創業と位置付け、上場を目指す「PXC(株)」と、ユニークなビジネスを仕掛ける企業「Prozy(株)」の新体制で23年8月より運営を開始する。
<プロフィール>
菅野健一(すがの・けんいち)
1969年生まれ。93年、日商岩井(株)(現・双日(株))入社。2000年、リスクモンスター(株)創業。同社代表取締役社長などを経て、21年、PXC(株)代表取締役社長就任。法人名
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