【まるの会・一條氏のコンサル資質に疑義(2)】なれ合いの訴訟へ発展か?
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前回、「SDH社問題で投資家に文書送付」を既報した。文書を読むと、一條氏は事態を訴訟まで発展させることを臭わせている。しかし、実情を知る者にしてみればこれは滑稽、茶番である。まるの会の話に乗せられたSからの聞き取った話を交えつつ、その裏側を暴いていこう。Sはまるの会の話に乗せられて2,100万円投資した。長いのは10年経ってもまだ換金できないでいるのである。Sの話によると、対立関係を匂わせている一條氏とS DIVISION HOLDINGS INC.(以下SDH社)オーナー須見一氏とは、実は不動産に共同で投資する仲である。いうなれば刎頸之友であったと指摘する人もいる。
まるの会・一條氏はかねてより、まるの会会員に出資を勧めていた。年利20%の配当商品もあれば月利3%のものもあったそうである。支払い遅延の風評は今年3月頃から表沙汰になってきた。一條氏は水面下で須見氏と交渉してきたのであろうが、解決に至らなかった。投資家たちから怒りの声が高まり、やむなく表沙汰になる羽目となったのである。投資家たちが厳しく追及し続けないと、うやむやになる可能性もあっただろう。
投資家の自己責任であると暴言
後日、別の記事にて詳説するが、Sはある案件で一條氏を詰問していた。「この不動産投資の決着は何時つくのか?」という内容であった。一條氏は平然と次のように言い切ったという。「紹介する当方にも一部、責任がありますが、基本は投資家の自己責任です」と。一見、真実を突いた返答のようであるが、この主張が正当性をもつのは、「まるの会が適切な投資案件を提供できる」ことが条件である。彼らがどのような札付き案件を投資家たちに押し付けてきたか、追って紹介する。
時代を読む助言が必要なり
SDH社の高利回りの投資案件においても引き際を判断する責任が一條氏にはある。集めた資金の大半はフィリピンにおいて自営業者へ貸し付けられていたと聞く。かつての日本でもサラ金という金融業者が酷いものでは月利5%以上で貸し付けていた時期があった。そのような高金利で商売を成り立たせる業者がはびこり社会問題化していた。結果、金利の上限を制限する法案が成立してサラ金業者は消滅した。
一條氏が「資産づくりのコンサル」を自負するのであれば、フィリピン国内における金融事情に関する情報を収集して、サラ金業の経営状況を報告する義務があったはずである。フィリピン政府が外資の高利貸金融の跋扈を長期にわたって許すはずがないのは当然である。
しかし、まるの会から会員宛に届いたお知らせは、「(期間1年あるいは2年の)満期がきました。契約延長しますか」というものであった。この体たらくであるコンサル会社の社長(一條氏)が、「投資家の自己責任である」と押し付ける資格があるだろうか。
Sは友人から次のような罵倒を浴びたという。「10年前にまるの会と付き合うのを止めておけ!と言ったではないか」と。生命保険でトップのセールス実績を誇る友人がSを嘲笑ったという。
SDH社に投資している投資家の皆さん、問題の根は深いですぞ! 徹底的に追及してください。この連載はまだ続きます。
(つづく)
【青木義彦】
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