来年11月の八女市長選挙に若手官僚が立候補の動き
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八女市選挙管理委員会は12月1日、任期満了にともなう八女市長選挙の日程について来年11月3日告示、10日投開票に決定したと発表したが、市長選をめぐって複数の人物があがっている。
12月15日に閉会した八女市議会12月定例会では、老朽化した公立八女総合病院の移転・新築問題に関する質問が相次ぐなど、現職の市政運営に疑問の声が出ており、世代交代を求める市民は少なくない。また、現在も福岡県南地域に強い影響力を持つ古賀誠元自民党幹事長と三田村氏の関係が良好ではないという。
そうしたなか、中央省庁の官僚が八女市長選に立候補の意向を示しているという。福岡市出身で30代の男性。小学生時代に旧八女郡星野村(現・八女市)に山村留学できて1年ほど住んでいたとのことだ。
地元関係者によると「将来、八女市のためにお役に立ちたい」との思いで、11月に開催された「八女星のまつり2023(九州和太鼓フェスティバル)」にも参加していたようだ。
「今の市長にもお世話にはなっているが、八女市をよくするためには、若い人をリーダーにしていかなければいけないとの思いがある」(元市議)。
現職の三田村統之市長は79歳と高齢である。2017年には肝硬変で、兵庫県内の病院に入院し、手術を受けた。在宅での病気療養を経て、18年1月に公務には復帰したものの、市長のトップセールスは他自治体に比べ少ない印象だ。健康面での不安を指摘する議会関係者などの声がある。
八女市長選をめぐり、三田村市長は支援者に「次の市長選もぜひ出たい」との意向を示しているという。この他にも立候補する意向があるとして、元八女市長や市議などの名前が聞こえてきている。
いずれにしても、市民のために働くリーダーについて、八女市民自身がしがらみではなく自分自身の考えで決定しなければ、地方の衰退はますます拍車がかかるだろう。
【近藤 将勝】
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