都市型スマートハウス「翠」リリース 25坪の平屋住宅で可変の生活様式に適応

2023年12月28日 13:00

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（株）オークス建設

　今年設立50周年を迎えた（株）オークス建設は地場ゼネコンとしてマンションや公共施設など、福岡市を中心に実績を重ねてきた。今回、同社の住宅事業部、オーク・デザイン・ハウスでは設立から培ってきた技術の集大成となる都市型スマートハウス「翠」をリリース。次の50年に向けて新たな1歩を踏み出す。

25坪の平屋に暮らす可変のライフスタイルに対応

今回の住宅は「翠-sui-」と名付けられた。同社が設立以来培ってきた技術に加え、新たな技術や可能性が萌芽、その新芽が大きく育つことを願ったもの。若木の色を連想する翠色に由来しており、実際に同住宅でも観葉植物が随所に置かれるほか、ポイントで随所に少し異なるグリーンが使われるなど、落ち着きのある空間を演出している。見た目の美しさはもちろんのこと、「次世代へ向けた省エネ住宅」がコンセプトに据えられていることも大きな特長だ。断熱材にはセルロースファイバーを使用したほか気密性の向上にも取り組み、夏は涼しく、冬は暖かい状態を維持。省エネ換気システムも導入しており、新鮮な空気を取り入れながら快適な空間を保ち続けられる。

　このように、高い断熱性を兼ね備えることで一般的な住宅よりも冷暖房コストを低く抑えられるが、翠はこれだけではない。太陽光発電や蓄電池設備を完備しており、エネルギーの自給自足も可能とした。従前の省エネは、節水機能を備えた設備やLED照明の設置など「製品を新たに導入すること」で取り組むものだった。しかし、翠では「住宅規模そのものの見直し」に起因した省エネへの取り組みを実現し、住環境の維持に必要なエネルギーの総量やその使い方を再考したうえで設計が行われている。

　また、今回の物件は25坪の平屋をベースにした住宅シリーズ「One Story Project 25」の1つであることも売りだ。近年のトレンドとなっている平屋は、現代の家族の在り方に適した住環境だ。それに加え、同社では入居後の生活様式の変化に合わせ、建具や間仕切りで居室個数の可変性をかなえている。まずは2人暮らしから始まる家族で考えてみた。時間を過ごすなかで家族が増えたり、時には自立して2人暮らしに戻ったり…。時の流れとともに家族の人数をはじめとした生活様式が変わるだけでなく、仮に所有者自身が居住しなくなった場合にも、間取りを変えて賃貸として貸し出したり二次流通させたりすることができる。

　1つの家族のなかでもそのライフスタイルは千変万化。1つのかたちだけではない生活様式に対応できる「可変の住空間」となっているのも翠の魅力だ。

50年の技術を集約した住宅

　備え付けの家具は高いデザイン性を有するだけでなく、機能性にも優れており、プロが厳選する高品質なアイテムたちが入居者の暮らしを豊かにする。同社の岡田圭三社長は「廉価な住宅を作ることができるメーカーは多くあるなかで、『高品質な住宅を造ることはもちろん、予算に合わせたプランも提案することができる』という企業は異なる価値を示すことができます。当社の50年の集大成となる、高い技術と品質をアピールできるものが完成しました」と話す。こだわりぬいたコンセプトハウス・翠を、ぜひ一度その目で見ていただきたい。