2024年12月18日( 水 )

地道な経営努力が実を結ぶ再生の実現(前)

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ホテル華の荘(はなのしょう)

ホテル華の荘(はなのしょう)

かつての交通の要所・人吉
新設されたスマートICに気づかない

 私は旅が好きだ。これに温泉という文字が加わるともっと楽しくなる。20代のころ、バイクに必要な荷物だけ載せて、休日には九州を始めいろいろな場所に旅に出た。もちろん、人吉市も例外ではなく九州道、加久藤トンネル(約6.3km、熊本県人吉市と宮崎県えびの市の県境間)が開通するまで、えびの市を見渡しながらループ橋を走るための事前休憩ポイントであった。

 しかし、1995年に加久藤トンネルが部分開通して以来、一気に宮崎、鹿児島へ直行するようになり、人吉市へ足を運ぶことがなくなっていた。

 今回、「人吉市内のホテルが改装されたので行かないか」との誘いを受けて、久々に人吉に足を運ぶことになった。

 当日、福岡市内を出発したものの、帰省ラッシュの影響なのか、九州道、都市高速ともに事故で渋滞とのこと。そこで筑紫野ICまで一般道を選択し、それから、カーナビのいう通り今回の宿「ホテル華の荘」に向かった。

 帰省の影響だろう。九州道下りは、渋滞はないものの、車が多く、いつものようにスムースに走れない。人吉ICを降りるまでに2時間超かかった。ホテルに向かうのに、本来は人吉ICから3.3km先にある人吉球磨スマートICを利用すれは、さらに到着時間は短縮されるのだが、カーナビの地図が古いために気が付かず人吉ICを降りて夕暮れの市内をゆっくりと走ることになった。

 夕暮れのなか、市内を通り球磨川を渡ると人吉城跡が夕暮れの中うっすらとみえてきた。石垣の一部が崩れているのが見えた。2020年7月の水害の影響だろう、修復作業が行われている。いまだに水害の爪痕が残っているとは心が痛む。

一新した設備 集客の在り方

 ようやくホテルに到着した。市内側からくると、こぢんまりとした看板しか見えなかったが、人吉球磨スマートIC側から見る看板は大きく、誘客に対する力の入れようが良くわかる。車を敷地に入れると、広い駐車場が出迎えてくれた。おお、今どきのEV用充電スタンドも見える。白を基調とした建物も見栄えがよい。

 建物は3階建てで横にかなり広い。私の部屋は3階のセミダブルベッド仕様のシングルルームであり、ホテル側の説明によれば、15畳の和室を始め、和・洋7種類の部屋が用意されバリアフリーの部屋も準備されているそうだ。

 部屋に入ると室内は割と広く、新調されたベッドは気持ちいい。空調、照明などの設備のスイッチを入れたがとくに問題はなさそう。食事前に1Fの大浴場にてひとっ風呂浴びるとビールがおいしいはずと足早に向かう。すると、意外と混雑している。その理由として判明したのが、ホテル正面に、スーパー銭湯などで見る入浴券などのチケット販売機があるのだ。なるほど、宿泊なしでお風呂だけでも自由に利用できるように設備を整えているのか。後に説明を聞いて納得した。

 風呂から上がり部屋に戻って、次にロビーから土産コーナーを経由して食堂に向かったのだが、焼酎の量り売りらしい自販機が目に入った。ここですぐ試してみれば良かったのだが、後回しにしたため後悔することになる。

(つづく)

【道山 憲一】


<INFORMATION>
ホテル華の荘
(はなのしょう)
所在地:熊本県人吉市東間下町字米山3316
URL:https://hotel-hananoshou.com/

(後)

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