大型トラックの高速走行が最高時速90kmに 24年問題対応で
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政府は27日、大型トラックなどの高速道路での法定速度を、現行の時速80kmから90kmに引き上げる道交法施行令の改正案を閣議決定した。4月1日から施行される。トラック運転手の残業規制が同日から強化される、物流業界の「2024年問題」への対策と位置づけられている。
24年問題は4月1日以降、トラックドライバーなど自動車運転業務に携わる人たちの年間の時間外労働の上限が960時間に法的に制限されることによって、人手不足や輸送量減少が懸念されているもの。
今回の改正案は、総重量8t以上の中大型トラックが対象。警察庁は昨年、有識者検討会を立ち上げて議論し、法定速度を引き上げても交通の安全に大きな影響はないとする提言をまとめていた。
全国物流ネットワーク協会が衝突軽減ブレーキなどの先進安全装置を装着した大型トラックに限り、高速道路の速度制限を現行の80kmから100kmに緩和するよう要望するなどしていた。なお、今回の閣議決定では、トレーラーについては最高速度(80km)の緩和は見送られた。
【田中 直輝】
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