IPO支援特化の未来プラス監査法人、本格稼働

　全国10拠点で中小企業向けにサービスを提供するアイユーコンサルティンググループ（福岡市博多区、岩永悠代表）は昨年、今後福岡で増えると予測されるIPO支援のニーズに対応するため、IPO支援に特化した未来プラス監査法人（福岡市中央区、松下英司代表）を設立した。福岡証券取引所によるプロ投資家向け株式市場「福岡プロ・マーケット」の開設が年内に予定されているほか、地場企業のIPOが相次いでいることから、福岡ではスタートアップ支援やIPO支援の機運が高まりつつあり、同監査法人は今月から支援活動を本格的に稼働させている。

　法人のメンバーは東京や九州で活躍する公認会計士や税理士7名で構成されている。

　同法人の強みとして以下の3点が挙げられるだろう。

（1）東京の最新情報やノウハウを生かしたIPO支援

　「地元九州の経済活性化に寄与したい」という想いのもと、九州の中心都市・福岡に拠点を開設しており、福岡・東京を往来しているメンバーや東京常駐のメンバーも在籍していることから、九州にいながら最先端のノウハウを落とし込んだサービスの提案・提供が可能。

（2）豊富な経験値と外部ネットワークを生かした多角的なサポート体制

　メンバーは東京での大型のIPO支援経験など豊富な実績を持つ者ばかりで、コンサルティングに長けている者、IPOに向けて必要な内部統制のサポートを得意とする者など、各自がIPO支援の領域で得意分野をもっている。外部の各専門家との強固なネットワークも活かすことで、多角的なサポートが可能。豊富な経験と外部の専門家ネットワークを駆使し、多様な支援を行う。

（3）上場支援（入口）から事業承継（出口）まで一貫サポート

　経営者にとって上場した先の自社の事業承継は必ず考えなくてはならない重要な経営課題である。事業承継を得意分野とするメンバーも在籍しており、上場を目指す経営者の出口戦略まで、ワンストップ体制でサポート

　未来プラス監査法人の松下代表は、「福岡での活動を通じて九州経済の活性化に貢献したい」とコメント。今後は福岡を中心に認知度を高め、九州全体の経済発展に寄与することを目指すとしており、セミナー開催など継続的な認知・周知活動に取り組む予定という。

【茅野　雅弘】