イオン九州24年2月期決算 収益面で当初予想を大きく上回る
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10日、イオン九州(株)(福岡市博多区、柴田祐司代表)は2024年2月期の連結決算を発表した。それによると、売上高は5,103億1,700万円(23年4月発表の業績予想※は5,000億円)、営業利益は103億8,200万円(同79億円)、経常利益は105億3,900万円(同80億円)、当期純利益は70億2,500万円(同43億円)となった。
※連結財務諸表の作成が24年2月期からとなるため対前期増減率はなし。当記事では23年4月に発表された連結業績予想を参考として記載している。当期から連結決算に移行した理由は、22年9月に設立した子会社・イオンウエルシア九州を連結範囲に含めたため。
決算要因などについて同社は、まず当期に14店舗の新規出店と6店舗の閉鎖を実施。とくに、「マックスバリュエクスプレス」3店舗の新規出店や「ウエルシアプラス」5店舗の出店により、都市部でのマーケットシェア拡大に貢献したとしたうえで、売上高の動向については、食料品や日用品を中心とした値上げが相次ぐなかで、値ごろ感を重視した自社ブランドの品ぞろえを強化するなどした結果、売上構成の高い食料品の売上は前年同期を上回り引き続き好調に推移したとし、その結果、営業総利益は1,518億700万円、営業収益対比では29.7%。販売費および一般管理費は、セルフレジや電子棚札の導入店舗拡大などのDX投資を計画的にすすめたことにより、1,414億2,500万円で営業収益対比では27.7%。単体における当事業年度の業績は、いずれも過去最高を更新し、収益面でとくに当初予想を大きく上回る決算になったとしている。
来期(25年2月期)の業績については、売上高は5,340億円(前期比4.6%増)、営業利益は106億円(同2.1%増)、経常利益は106億円(同0.6%増)、当期純利益は51億円(同27.4%減)と予想している。
【寺村朋輝】
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