旧田中派起源の派閥「平成研究会」(茂木派)が解散へ
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自民党の茂木敏充幹事長が11日、自身が会長を務める平成研究会(茂木派)について、総務省への政治団体への届け出を取り下げて派閥を解散する方針を固めた。
同派は、会合を17日に行う予定。派閥解散に対する考え方も各議員により異なることから新たな政策集団の在り方について所属議員と意見交換するという。
平成研究会は旧田中派が起源。田中角栄元首相が脳梗塞で倒れたことにより1987年に竹下登元首相らが経世会として旧田中派の大半を連れて独立した。その後、平成研究会に改称。小渕恵三元首相や、橋本龍太郎元首相、羽田牧元首相、小沢一郎元民主党代表、野中広務元官房長官などが所属していたことで知られる。
長く自民党主流派にあったが、いわゆる「角福戦争」以来の怨念を抱く小泉純一郎氏が2001年に首相に就任して以降「抵抗勢力」と見なされ、徹底的に干された。その間に世代交代が進み、岸田政権の発足により再び主流派の座についたが、茂木氏と参議院のドンと呼ばれた青木幹雄元官房長官との折り合いが悪く、衆議院と参議院で対応が分かれることがあった。
今年1月、小渕優子選挙対策委員長(父は小渕元首相)と、青木一彦参議院副幹事長(父は青木元官房長官)が茂木派を退会すると、派内の求心力が一気に低下したが、派閥を解散した岸田派や安倍派と異なり、派閥を存続させる方針だった。
17日の会合で、平成研が解散手続きに入ることが決まれば、派閥事務所も閉鎖する見通しだ。
茂木氏はポスト岸田を狙う1人であり、岸田首相が警戒して、幹事長を外すことも検討していた。麻生太郎氏の反対もあって幹事長にとどまっていたが、今後の政局次第で、どのような動きをするのか注目される。
【近藤 将勝】
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