福岡でライドシェア、第一交通「交通不便解消のため」参入へ
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九州運輸局は27日、福岡交通圏での日本版ライドシェア(※)に関し、双葉交通などタクシー事業者18社の運行を許可したことを公表した。
(※)アプリ配車で一定の曜日・時間帯で、移動のための交通手段不足と利用者が感じている時間をカバーするための対策。いわゆる海外におけるライドシェアとは違い、あくまでタクシー会社が運営するもの。
許可事業者はドライバーの採用や研修などを行ったうえで、運行を始めていく見通し。福岡市など8市と糟屋郡で構成される「福岡交通圏」では、金曜日と土曜日の午後4時から午前5時にかけて最大520台(※)のタクシーが不足すると算定している。
(※)配車アプリのデータに基づき不足車両数を算定。台数はマッチング率90%を確保するために必要な車両数。
18社のほかにも、車両の管理体制などに問題がないと判断されれば、順次許可が出されていく方針。日本一のタクシー保有台数を誇る第一交通産業(福証)も参入していく予定としているが、同社はライドシェアには慎重な姿勢を崩さない。
参入する理由について同社の田中亮一郎社長は、「ライドシェアには反対」としながらも「今回の自家用車活用事業で集まった1種免許ドライバーに対して2種免許への切り替えを促し、最終的に2種免許ドライバーを増やすことで交通不便を解消することが目的」と続けた。同社の営業エリア外である埼玉県南、千葉交通圏、富山市、沖縄県石垣市を除く、東京、神奈川、愛知、京都、長野、福岡、北海道、宮城、大阪、兵庫、広島で参入を予定しているようだ。
それでも、所属地域のタクシー協会が自家用車活用事業に取り組む場合に限って参入していくといい、「当社が単独で参入していくことは予定していない」(田中社長)という。
【永上隼人】
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