「九州のお肉」の魅力を大々的にPR、九州観光機構
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(一社)九州観光機構は6月14日、年次総会後に唐池会長による記者会見を開催、年度事業計画の発表を行った。
今年度から開始する大きなプロジェクトとして、「にっくん~九州のお肉大好きプロジェクト~」が紹介された。九州は食肉において国内シェアでみると牛が42%、豚が31%、鶏が49%とそれぞれトップレベルにあり、また豊富なブランド肉を有している。
それを活かして始めるのが同プロジェクトだ。来年2月19日から24日に、JR九州博多駅前広場、福岡市役所西側ふれあい広場を会場としてイベントを実施するとともに、百貨店・飲食店とタイアップし、料理の作成・提供の協力を依頼する予定という。このような食のイベントはほかにもあるが、会場のブースで提供するだけでなく、多くの関係者と連携して広範囲での実施を目指すというのが大きなポイントだろう。また、東京などからシェフを招き、実演、食べ比べを行うことなども検討していくという。開催に先だつ2月9日(お肉の日)にキックオフイベントの開催を検討している。翌々年以降は九州各地へと開催地を徐々に広げたいとしている。
各地・生産者ではなく機構としてプロモーションを行うことの意義について記者から問われ、唐池会長は、九州全体として、横の連携・交流を図りながら売り出す、新たな観光資源を創出したいとの思いを語った。なお、「にっくん」の名付け親は唐池会長自身という。
九州各県と経済団体が進める「第三期九州観光戦略」において、「住んでよし、訪れてよし、働いてよし」の「三方よし」の実現を目指すことが提唱されていた。それに関連して観光DX実現のため(株)JTB、(株)セールスフォース・ジャパンら3者と連携し、これまで「九州観光DX推進プロジェクト」として進めてきた。24年度からは「九州観光DXアイランドプロジェクト」と銘打って、九州観光機構は今年をその実装・活用のフェーズと位置付けており、九州観光モバイルアプリ「きゅーちゃんのわくわく九州塾」のサービスを4月に開始し、AIを活用した観光ルートレコメンドサービスを12月から開始する予定という。
ほか、海外でプロモーションを行ってきたことの成果が出ていることが紹介された。アメリカの代表的旅行雑誌である『コンデナスト・トラベラー』で「ななつ星in九州」が2021年から3年連続世界一を受賞したほか、ほかにも22年、23年に連続して行くべき場所に日本で唯一「九州」として挙げられるなど、知名度が着実に高まっている。
また、九州オルレ・ウォーキングフェスティバル(オルレは韓国・済州島発祥のトレッキングコース)を25年3月にみやま・清水山コース(みやま市)で開催すること、学生対抗観光ビジネスプランコンテストを今年度も開催予定(12月)であり、現在参加チームを募集していることなどが紹介された。
【茅野雅弘】
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