2024年12月04日( 水 )

売れるネット、アクセスブライトの中国越境EC事業1.2億円で譲受

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 (株)売れるネット広告社(東証グロース)は28日の取締役会において、グループ会社である(株)売れる越境EC社が、(株)アクセスブライトの運営する中国市場をターゲットとした「中国越境EC」に関する全事業を譲り受ける、事業譲渡契約を締結することを決めた。

 2024年2月に売れるネット広告社の100%子会社として設立した(株)売れる越境EC社は、主に米国Amazon(ECモール)・e-bayを活用し、米国における越境EC分野への進出による海外販路の開拓や、モール事業のノウハウ拡充などのサービス提供を行っている。今回の事業譲受により、新たに中国における越境EC分野への進出による海外販路の開拓・モール事業のノウハウ拡充が可能となる。

 中国の越境BtoC-EC(日本・中国)の総市場規模は5兆68億円(出典:経済産業省「令和4年度電子商取引に関する市場調査」)となっており、このうち日本経由の市場規模は2兆2,569億円。大きな開拓の余地があるとみる一方で、市場規模は大きいが中国国外の事業者が中国でECプラットフォームの開設・運用を実行するには、設立年数や認知度などの開設条件が厳しく難易度が高いといわれている。

 今回、事業譲渡した(株)アクセスブライトは、創業より中国において多面的なマーケティング支援による中国進出をサポートしてきた実績がある。この既存の仕組みを引き継ぐことで今後、売れる越境EC社が中国でのSNS運用から越境EC展開まで一気通貫した支援を行っていく。

 今回の中国越境EC事業譲受により、越境EC領域のサービス・ノウハウをさらに蓄積し、クライアントへのサービス利便性向上を推進し、さらなる成長を目指すとしている。

事業概要

①中国ECショップ構築・販売事業

クライアントの中国におけるECショップ構築だけでなく、日本・中国に倉庫を保有し、直送モデル/保税モデルが対応できる物流フローの体制も構築

②中国SNS運営代行

 日本のSNSは中国から閲覧不可であるため、日本企業が中国で商品販売を行うには「中国SNS」の活用が必須となる。そのため同社がクライアントの中国SNSアカウントを運営代行する

③中国マーケティング支援事業(オンライン・オフライン)

中国で有名な芸能人/インフルエンサーの手配、商品PRの投稿、ライブコマースなどを活用したオンラインでの支援。中国での展示会の実施、スタッフ手配、PRイベントなどのオフラインの支援

事業譲受の内容

(1)対象事業の内容
中国越境EC事業
中国におけるマーケティング支援(中国SNS運営代行事業等)からECショップ構築対応

(2)対象事業の直前事業年度における経営成績
2023年度12月期:売上高7,600万円/営業利益:5,600万円

(3)対象事業の資産・負債の項目
譲受資産は倉庫連携システムを予定。譲受対象に負債は含まれていない

(4)対象事業の譲受価格および決済方法
譲受価額:1億2,000万円/決済方法:現金

【譲渡会社の概要(2024年6月28日現在)】
名 称 :(株)アクセスブライト
所在地 :東京都中央区銀座1-27-8
代 表 :柏口之宏
事業内容:WEB特化型広告代理/運用代行
資本金 :1億円(資本準備金含む)
設 立 :2011年9月

【譲受会社(売れるネット広告社連結子会社)の概要】
名 称 :(株)売れる越境EC社
所在地 :東京都港区台場2-3-1
代 表 :高橋宗太 
事業内容:越境ECに関するサービスの提供 
資本金 :1,000万円
設 立 :2024年2月

【松本悠子】

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