2024年11月22日( 金 )

宮田学園は、健全な学校法人に 西日本国際教育学院の経営権移譲を

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 3日、福岡地裁は、日本語学校「西日本国際教育学院」に対する出入国在留管理庁の処分の取り消しを求めた訴訟について、宮田学園の請求を棄却した。

 宮田学園は判決を不服として控訴し、上級裁で争う考えだ。また、本件処分の執行停止の申立てを行うことも表明している。

 以上は当社でも既報 (『宮田学園は即日控訴へ 日本語学校抹消処分の取消訴訟、福岡地裁は学園の請求を棄却』)し、全国のニュースでも取り上げられている通りだ。

 学園側の控訴によって、出入国在留管理庁の処分の妥当性をめぐり、また、西日本国際教育学院の日本語学校としての留学生受け入れ資格をめぐる争いが上級裁まで続くことになるが、今回の一審判決が控訴審で覆る可能性は低いと見られている。

 よって上級裁での審理と、判決までの処分の執行停止はあくまでも時間稼ぎに過ぎないということになるだろう。では、その猶予期間に取られるべき真の解決策は何か。それは宮田学園が、西日本国際教育学院の経営から手を引き、健全な学校法人に同学院の経営権を譲ることだ。

 それが不安を募らせる学生と職員にとって最良の解決策ではないだろうか。

経営陣にとっても最良の選択肢

 もちろん上記の提案は、経営陣にとっても最良の選択肢である筈だ。

 当社の過去記事、『宮田学園異変シリーズ』でも連載したように、宮田智栄理事長には宮田学園とは別に、中洲にある名門料亭「満佐」の資産承継という大切な問題がある。敷地面積は1,000坪、坪単価1,000万円は下らないと言われており、宮田智栄理事長は相続人の1人にあたる。

 理事長にはこちらの承継に専念していただくために、ぜひご深慮の上、最善の英断を期待したい。

【寺村朋輝】

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