【兵庫県知事選(11・最終)】SNSの活用で圧勝 すばらしいことだ!
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兵庫県知事選に関して、当連載で関係者や読者からコメントをいただき紹介してきた。各人各様の意見が飛び出してきたことには新鮮味を覚える。
圧勝で「すべてよし」
東京都知事選にて、石丸候補が当初2位と目されていた蓮舫候補を抜いて2位となり、大きな反響を呼んだ。選挙関係者一同、党派や立場に関係なく「今後の選挙はSNSを活用しないと勝てない」という共通認識をもつこととなった。しかし、それはあくまでも2位という結果から得た教訓に過ぎない。そして、石丸陣営には「選挙対策のためのSNS専門コンサル」が存在していた。
ところが今回の兵庫県知事選は健闘ではない。負け戦と見られていた「パワハラ知事」・斎藤候補が「SNS」を駆使して圧勝したのである。もちろん、選挙対策を練る参謀の存在があったのは間違いない。ひとりぼっちの街頭演説という策も自身1人で考えついたわけがない。そしてN党党首・立花孝志氏が立候補して斎藤候補の応援演説に徹していた(これが今後、公職選挙法違反に該当するかどうか議論となるであろう)。
さまざまな意見があるだろうが、結論は「SNS」活用で圧勝したことで「すべてよし」ということである。マスコミは「投票率が低い、低い」と嘆いてきたが、何ら対策を講じてこなかった。これまで選挙の投票に無関心だった10代、20代、30代が今回は積極的に動き、斎藤候補に投票した。それが圧勝の要因となった。しらけた世代が「斎藤知事潰しという不正は許されない」と怒って、投票場へ駆け込んだ。初めて意思表示を行い、初めて勝利するという貴重な体験を味わった。すばらしいことではないか!
リベラル派の知識人は馬鹿にする
リベラル派の知識人たちの大半は、斎藤氏へ投票した方々を「愚民」と呼び馬鹿にするとともに警告を発している。朝4時過ぎ、なにげなくYouTubeをみていたらリベラル派かぶれの“3級品識者”が「立花ごときのアジテーターに乗せられ、SNSを通じて洗脳された輩たちが無目的に斎藤に投票してしまった。結果、再選を許した。これはまさしく、ドイツにおけるヒトラー台頭の状況と似通っている。これから日本で独裁政権が始まる前兆だ」と警告を発していた。
何を言っているのか!政治に対して虚無感を抱いていた層が意思を表明し、投票という政治行動を始めて何が悪いのか。自分の主張に同意してくれる人を得られていないのに、何故そのような御託を並べているのか。「動き始めた無知な大衆」を間違いのない方向に導くのが貴方の役目だろうが!と言いたい。申し訳ないが、筆者は生粋のリベラル派である。
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