日中の観光業界関係者の交流会が開催
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福岡市で11日、「中日観光協力交流会」が開催され、中国旅行大手の中国旅游グループなど旅行会社の関係者や福岡県、熊本県、鹿児島県、(一社)九州観光機構など行政およびDMOの担当者ら約90名が出席した。11月に中国が日本人向けビザなし訪問を復活させ、日本も中国人の訪日ビザの緩和を検討していると報じられていることもあり、多くの関係者が集まった。
主催した中国駐福岡総領事館の楊慶東総領事は、福岡空港など九州・沖縄と中国との直行便の新規就航が増加していることに触れつつ、中国と九州・沖縄の文化・観光協力には強固な基盤や大きな可能性があると述べた。また、9月に神戸市で「第10回日中韓観光大臣会合」が開催されたこと、2025年からの2年間は日中韓の「文化交流年」となることなどを紹介し、観光政策においてコミュニケーションを強化し、文化面での実践的な協力を促進することへの期待を表明した。
中国旅游グループ傘下の星旅遠洋国際クルーズ(中国旅游と中国海運大手コスコの合弁)やオリンピックグッズ制作・販売の北京華江文化グループの責任者、九州観光機構、福岡県、熊本県、鹿児島県の代表あるいは担当者らがそれぞれ観光資源の紹介などを行った。
同日、博多港・中央ふ頭に寄港していた星旅所有のクルーズ船「ピアノ・ランド」(1995年就航、全938室、乗客定員1,880人)も一行に公開された。同船はイギリスのクルーズ会社が建設・所有していたが、2019年に星旅が購入。主に上海または香港を出港し、日本、韓国、東南アジアに立ち寄るツアーを販売している。従来のイギリス風の設備を残しつつ、一部に中華風の要素を取り入れた改装が施されており、食事、娯楽などにおいて多様な楽しみ方ができる設計となっている。
中国からの訪日客数は、全国で見るとコロナ以前の直行便の一部減少などによりコロナ以前の水準までには回復していないものの、福岡についてはクルーズ船の乗客を含めるとすでに多くの中国人観光客が訪れているという。
【茅野雅弘】
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