DXの“モヤモヤ”を“自社”で解消 中小企業に寄り添い、組織力向上へ導く

（株）松祐

　昨今よく耳にする「DX（デジタルトランスフォーメーション）」の重要性を理解していても、緊急性が低いと考えている企業は少なくない。また、デジタルツールの進化を受けて「今さら聞けない」と感じる経営者も多いだろう。そんな方々におすすめしたいのが 「DX学校」 だ。DX学校は「どこから始めてよいかわからない」と悩む中小企業向けに、社員研修やIT導入支援を行っている。

　DX学校は、（株）ディグナがFCで全国展開する中小企業向けのDX支援プラットフォームで、現在は79校に拡大している。同校は企業内で 「IT導入士」 を育成し、社内提案を通じて企業自らがIT導入を実践できるようサポート。「IT導入に詳しくない中小企業に寄り添う」を掲げ、基礎から学べるカリキュラムを提供している。

　IT導入は業務効率化だけでなく、人手不足解決のインセンティブにもなり得る。たとえば、職種に応じたIT環境やSaaSの導入を進めることが必要だ。DX学校は、従業員が自らそれらを考え、導入する道筋を教えることで、企業の課題解決と働きやすさの実現をサポートしている。

　同校は「日本の未来をデジタルとアナログの融合で豊かにする」というミッションを掲げ、デジタル化の推進によって、人間にしかできない業務に力を集中させることを目指している。これにより、中小企業が新たな価値を生み出し、地域経済や日本全体を活性化できると考えている。

    そのうちの一校である福岡赤坂校は2024年3月に開校した。教室長であり、（株）松祐の代表である松尾圭祐氏は、広告代理店やゼネコンでの勤務経験のなかで、基本的なオフィスアプリケーション活用に加え、高度なITツール（SaaSやモバイル機器）などのデジタル技術に触れてきた。その経験から、DXが人材不足解消や企業成長に欠かせないと実感し、DX学校への加盟を決意した。同社が同年8月2日に福岡商工会議所で行った講演会では満員御礼となり、企業の関心の高さを実感したそうだ。

　松尾氏は「現在は業務に合ったIT導入が容易になっており、中小企業の成長のためには早い決断と実行が重要です。IT導入を担う人材育成に伴走しながら業務効率化を進め、人材確保と業績向上、そしてさらなるIT投資によるDXへとつながる好循環を生み出していきたい」と語る。

　DX学校 は、地域経済や日本の未来を支える中小企業の強力な味方だ。DXが自社にどのような変化をもたらすか気になる方は、ぜひ一歩踏み出してみてはいかがだろうか。

【立野夏海】

＜COMPANY INFORMATION＞
（株）松祐
代　表：松尾圭祐
所在地：福岡市中央区赤坂1-8-23
設　立：2022年1月
資本金：300万円
ＵＲＬ：https://www.matsu-suke.com