1970年代からバブル期にかけて仕手戦を展開し、「兜町の風雲児」との異名をとった加藤暠(かとう・あきら)氏(74)が11月17日、東京地検特捜部より相場操縦の疑いで逮捕された。容疑は、2012年2月15日から3月2日にかけて、大証1部上場の化学メーカーである新日本理化(株)の株価を釣り上げるため、大量に高値の買い注文を出すなどした疑い。同社の株価は、871円から1,297円に上昇した。
加藤容疑者は中小証券会社の歩合外務員だった頃から、投資家集団「誠備グループ」を率いた。80年代、小型株に投機する手法が注目を集め、個人投資家を中心に会員数が増加し、「兜町の風雲児」と持て囃される存在となった。加藤容疑者は、インターネットで実名のコラムを掲載。そのなかで、「投資勧誘を目的とするものではない」「売買に関しては、自己責任の原則を貫いてほしい」などとしたうえで、株式市場や株価に関する見解を記述していた。
【山下 康太】
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