力の源HD、ライズを孫会社化 味噌ラーメン事業で成長加速狙う

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 17日、ラーメン店「一風堂」などを展開する(株)力の源ホールディングス(本社:福岡市中央区、山根智之代表。以下、同社)は、連結子会社である力の源カンパニーを通じて、東京都内で味噌ラーメン店を運営するライズの全株式を取得し、孫会社化することを決めた。すでに株式譲渡契約を締結し、譲渡実行日は4月1日を予定している。

 同社は「変わらないために、変わり続ける」という理念のもと、日本のラーメン文化を世界に広めることを掲げ、15の国・地域で291店舗(24年12月期第3四半期末時点)を展開する。28年3月期までに売上高500億円、営業利益50億円以上という経営目標を掲げている。

 一方、ライズは2002年に東京都大田区で創業し、味噌ラーメンを主力商品として成長してきた。現在、「楓」「奏」の2ブランドで東京都と神奈川県に計8店舗を構える。スープや麺にこだわり、幅広いメニュー構成で顧客の支持を集めている。

 同社はライズを傘下に収めることで、グループが持つ店舗運営ノウハウやネットワークを活用し、ライズの成長を加速させる方針だ。また、同社が味噌ラーメンを企画展開するのは初めてで、これを足がかりに事業領域拡大やブランド力強化にもつなげる考えだ。

 取得株式数はライズの全株式に当たる60株で、取得価額は非開示。譲渡元はライズ代表取締役・魚崎浩敏氏で、取得後も代表取締役を務める見通しとしている。

【寺村朋輝】

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