【講演録】D2C(ネット通販)売上高100億円突破するための最強マーケティング戦略とは?(前)
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(株)売れるネット広告社
代表取締役社長CEO 加藤公一レオ 氏
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(株)北の達人コーポレーション
代表取締役社長 木下勝寿 氏売れるネット広告社グループ(株)(旧・(株)売れるネット広告社/東証グロース)は、昨年10月30日に同社の加藤公一レオ・代表取締役社長CEOと(株)北の達人コーポレーション(東証プライム)の木下勝寿・代表取締役社長による「D2C(ネット通販)売上“100億円突破”のためのプレミアムセミナー」をトレードピアお台場(東京都港区)にて開催。これまで20年以上にわたりネット通販業界を牽引してきた両者から成功のセオリーが伝授されるということで、D2C関連企業の経営者ら130名(会場とオンライン)が参加した。クローズドセミナーにつき公開できる範囲を紹介する。
売れるネット広告社グループ(株)(旧・(株)売れるネット広告社)2025年1月1日付で商号変更
第1部
(株)売れるネット広告社
加藤公一レオ・代表取締役社長CEO(株)売れるネット広告社
代表取締役社長CEO 加藤公一レオ 氏(紹介)「通販王国」九州の福岡市で2010年に創業した売れるネット広告社は、D2C(ネット通販)事業者向けのデジタルマーケティング支援を専門に行い、当時から大手通販企業を主なクライアントとしている。
加藤氏のサラリーマン時代から20年以上担当している顧客や、通販業界への新規参入が目立った05年ごろからは大手メーカーなど多くの顧客をサポートしてきた。そして、本セミナー第2部で登壇する(株)北の達人コーポレーション・木下氏はクライアント第1号である。
クライアントのネット広告の費用対効果の改善を図るため、2,600回以上繰り返してきた【A/Bテスト】から導き出した事実ベースの成功法則を基に、日本初のランディングページやツーステップマーケティングなど、多くの革新的な仕組みを開発。23年10月に東証グロース市場に上場をはたし、1年間で6社を買収、3社を新設して計5つの会社をもつグループに成長している。
ツーステップマーケティングによる
100億円企業への成長戦略加藤 本日のプレミアムセミナーでは、当社が14年間で2,600回以上繰り返し行ってきた【A/Bテスト】で証明された再現性のある“最強の売れるノウハウ®”を皆さまに共有します。まず、初めに行うべきことは、ネット広告やD2Cで成功するための儲かるルール3点に集約されます。
(1)広告で見込み客を効率よく集める「高いレスポンス」、(2)見込み客を固定客に引き上げる「高い引き上げ」、(3)固定客を他商品も購入する優良顧客に育てる「高いクロスセル」。そして、ワンステップマーケティング(直接商品を売る)だけではなく、ツーステップマーケティング(無料・安価なモニターから始める)の両方を実施することが売上向上のカギになります。とくに、広い範囲の媒体で載せるネット広告は、商品を売るためではなく、商品に興味がある見込み客を集めるために特化してください。
100億円突破を実現した当社のクライアントは、ツーステップマーケティングも攻略しており、導入することでCPO(顧客獲得コスト)が最大3.2倍改善し、定期購入件数が最大2.7倍増加した実績があります。今は顕在層だけでなく潜在層も取り込むために、ツーステップマーケティングの重要性が増しています。
日本では01年に私が始めたランディングページ(LP)があるのですが、当初のかたちは、現在は大手クライアントは使っていません。14年前ガラケーの時代に札幌の地で木下さんと一緒につくったアンケート形式のLPが、再度、直近4年ぐらいで再燃しています。レスポンス率が非常に高く、当社クライアントの約8割がアンケート形式に切り替えている状況です。
記事型広告とコンプライアンスに関する
通販ビジネスの課題と対策加藤 記事型広告については、03年ごろに出始めた当時と比べ、近年は違法な広告が問題となっていますが、記事型広告をアフィリエイターに外注する場合は、必ず自社で考査して、きちんと違法性がないかを確認したうえで自社のサーバーにアップしていくことが基本となります。
当社のクライアントは、記事型広告、LP、フォームを一体型にすることで、自社ドメインに実装するかたちになり、自ずと広告主がチェック済みの記事型広告のみ運用できる仕組みを使用しています。そうすることで規制が厳しくなった媒体でも記事型広告が出稿可能になるというわけです。
通販ビジネスでは、初回価格を大幅に値下げ(80%オフや980円など)し、2回目以降は通常価格に戻す戦略が一般的ですが、継続率の低下が課題となっています。さらに厄介なことに最近では、転売ビジネスに利用されている始末です。価格設定については経営判断になりますが、当社クライアントの約6割は初回の大幅割引をやめていて、初回も2回目以降も同じ20%割引などにしています。
アクセスやコンバージョン率は下がるものの、LTVが1.5倍以上上がった結果もあります。少なくとも転売屋にとっては、割引20%程度を転売しても利益を出せないため、利用されることはなくなりました。
日本で唯一のLP特化型クラウドサービス
「売れるD2Cつくーる」加藤 これまで当社が行う【A/ Bテスト】は、週ごとにテーマを決めて非常に細かい設定で、レイアウト、フォント、ギミック、ストーリー、フォームの順番まで全部をテストしてきました。その活用を可能にしたものが、日本で唯一のLP特化型のクラウドサービス「売れるD2Cつくーる」(※)で、累計1,000社以上が導入しています。
カートシステムは多く存在しますが、LP特化型は他社にはありません。設立当時は、クライアント1社あたり2,300万円程のコスト感でしたが、「売れるD2Cつくーる」を開始したことで月々15万円ほどと中小企業でも始めやすい価格帯で提供できるようになりました。
また、LPは1回作ったら終わりでなく、新たに8割以上のクライアントで同じ結果が出た場合、それを“最強の売れるノウハウ®”として設定しローテーションさせていくので毎月どんどんと進化していく仕組みが強みです。
最後にお伝えしたいことは、何よりも行動することが大事だということです。行動してこそ成功につながります。当社の100億円規模のクライアントは、他社と比べて行動力が違いました。そしてそのなかでも発想力と行動力がケタ違いであった北の達人コーポレーションの木下さんにこの後、登壇していただきます。
(※商品説明)
D2C(ネット通販)のノウハウ満載の「売れるD2Cつくーる」は、ネット広告の売上・費用対効果を最大化するLPやCRMを自動生成するクラウドサービス。A1生成機能により、10項目の質問に答えるだけで、ハイクオリティなレスポンシブデザインのLPやCRMといった広告クリエイティブが約3分間で自動的に生成される。2,600回以上の【A/Bテスト】で導き出した”最強の売れるノウハウ®“をすべて搭載した広告クリエイティブ。自動生成した後は商材に合わせて自由に編集することが可能。商品の特徴に合わせて説明文を直したり、画像を入れ替えたりするのも簡単。ノーコードでオフィスソフトのような感覚で誰にでもすぐに広告運用をスタートできる。 ^(つづく)
【文・構成:松本悠子】
<プロフィール>
加藤公一レオ(かとう・こういち・れお)
1975年ブラジル・サンパウロ生まれ、アメリカ・ロサンゼルス育ち。西南学院大学経済学部卒業後、三菱商事(株)に入社。その後、Havas Worldwide Tokyo、(株)ADKホールディングスにて、一貫してネットビジネスを軸としたダイレクトマーケティングに従事。2010年1月(株)売れるネット広告社を設立、23年10月に東証グロース市場に上場をはたした。「やずやベストパートナー賞」受賞。「Webクリエーション・アウォード Web人貢献賞」受賞。「EYアントレプレナー・オブ・ザ・イヤー ジャパン九州地区」受賞。関連記事
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