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小売り各社の決算報告で好業績が散見される。多くが海外客による爆買いの恩恵を受けている。ところが流通関係者は「海外の消費者は年々日本の商品事情に詳しくなっている。これまでのようには行かない」と気を引き締める。あらかじめ様々な商品情報を入手した上で訪日する人が増えたのだ。多くがスマートフォンの画像を示し「コレが欲しい」と指定して購入していく。パッケージがリニューアルした商品を該当商品だと信じてもらえないことがあるほどだ。
「今後はツアー業者と提携している店舗や、より大量に集客している店舗ほど大きな影響を受ける」と指摘する「ある店舗で、同じ商品が近所のドラッグストアより高くてクレームになったことがある。」(同)
ツアー業者と契約する店舗は手数料が発生すれば価格転嫁はやむを得ないとみられるが、それが客足を鈍らせることにもなり得る。「メイドインジャパン」を振りかざし海外客を大量に集客するだけで売上の計算が立つ時代は終わりを迎えようとしている。
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