【4/20】筑紫野市祭「二日市温泉藤まつり」開催

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九州最古の寺「武蔵寺」と藤の花の魅力

筑紫野市祭「二日市温泉藤まつり」 筑紫野市にある「武蔵寺(ぶぞうじ)」は、九州最古の寺として知られ、天台宗の古刹である。飛鳥時代に建立されたとされ、「今昔物語集」や「梁塵秘抄」にも登場する歴史ある寺院だ。天拝山の登山口に位置し、県指定史跡にもなっている。

 この武蔵寺は「藤寺」とも呼ばれ、藤の花の名所としても知られる。とくに、境内にある樹齢1300年といわれる「長者の藤」は必見で、筑紫野市の天然記念物に指定されている。藤原虎麿が寺の発展を願い植えたと伝えられ、4月中旬には1mを超える花房が薄紫色に染まり、高貴な甘い香りを放つ。藤棚は幅20m、奥行き10mほどあり、咲き誇る藤の美しさが訪れる人々を魅了する。

 藤の開花時期には、武蔵寺の三大行事の1つ「藤供養会」が行われる。藤の根元に酒を注ぐことで、花の生命力を高めるとされ、長寿を願う多くの参拝客が訪れる。武蔵寺周辺では「二日市温泉藤まつり」が開催され、天拝山歴史自然公園を中心に、水上ステージでは九州産業高等学校吹奏楽部や筑紫野市吹奏楽団の演奏や、つくし太鼓愛好会などの市民グループの発表会のほか、お茶会、スタンプラリー、筑紫野物産即売会などが催される。

 境内には、菅原道真が身を清めたとされる落差約2mの「紫藤の滝」や、彼が衣を掛けたとされる「衣掛けの岩」などの歴史的スポットも点在している。訪れた際には、藤の花とともにこれらの史跡をめぐるのも一興だ。

 毎年、多くの参拝客や観光客が訪れる武蔵寺。藤の花が咲き誇る4月には、春の訪れを感じながら、歴史ある寺院の風情を存分に楽しむことができる。

【内山義之】


<INFORMATION>
筑紫野市祭「二日市温泉藤まつり」

[開催日時]
4月20日(日)午前10時から午後4時
[場所]
天拝山歴史自然公園
(福岡県筑紫野市武蔵629-1)ほか
[問い合わせ先]
筑紫野市祭「二日市温泉藤まつり」実行委員会
[T E L]
092-922-2421(筑紫野市観光協会内)
[U R L]
https://www.city.chikushino.fukuoka.jp/site/kankou-information/26477.html

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