クノールブレムゼ日本法人、下請法違反で勧告

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 19日、公正取引委員会と中小企業庁は商用車用ブレーキ製造販売を手がけるクノールブレムゼ商用車システムジャパン(株)(埼玉県坂戸市、以下KBSJ)に対し、下請代金支払遅延等防止法(下請法)違反があったとして勧告を行った。

 発表によると、KBSJは自動車メーカーなどから自社が製造を請け負った商用車用ブレーキ等の部品について、中小企業9社に対して製造を委託していたが、委託した商用車用ブレーキなど部品の下請代金を不当に減額していた。減額は2023年9月~24年4月にかけて行われ、総額6,738万6,092円にのぼる。この減額は下請事業者に責任がないにもかかわらず、「One Time Bonus」などと称して行われていた。

 中小企業庁はこの違反について独自調査を実施し、25年1月31日に公正取引委員会へ措置請求していた。これを受けた公正取引委員会の調査で違反が確認され、今回の勧告に至った。

 KBSJは勧告を受け、すでに25年2月21日に減額分の全額を対象の下請事業者へ支払っている。

 同社はドイツに本社を置く世界的ブレーキメーカー、クノールブレムゼの日本法人。

【寺村朋輝】

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