佐賀県議会、最大会派の自民党県議団分裂へ

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 佐賀県議会(定数37)の最大会派・自由民主党(以下自民県議団)の議員11人が退会届を提出したことがわかった。現在、自民県議団は28人所属している。

 2023年11月議会の県立大学関連予算案採決で会派の方針に従わなかったとして「議会の役職停止2年」の処分を受けた議員が28日に会派離脱の届けを会派の責任者に提出。近く議長に新会派を届け出るという。

 佐賀県は県立大学の新設を目指しているが、23年11月定例会で提案されたカリキュラムなどを検討する「具体化プログラム」のための関連事業費800万円に対して、自民会派が関連予算を減額する修正案を出し、賛成多数で可決された。その後、山口祥義知事が再度の判断を求める再議を行った。

 修正された予算案の採決は議長を含む37人で実施。賛成は自民の一部の16人と共産1人、さが・ひと・未来の会1人の計18人。残る自民の10人は反対するという分裂状態となった。修正案は、要件となる出席議員の3分の2(25人)に賛成(18人)が届かず、執行部案が可決している。

 4月には臨時議会で正副議長や常任委員会正副委員長ポストなどが決められるが、どちらが議長職を獲得するのか、駆け引きが注目される。

【近藤将勝】

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