NetIB-NEWSでは、政治経済学者の植草一秀氏のメルマガ記事を抜粋して紹介する。今回は「新型コロナワクチンがもたらす免疫暴走=サイトカインストームについての徹底的な検証が求められる」と論じた4月15日付の記事を紹介する。
岸本周平和歌山県知事が急逝された。心よりお悔み申し上げたい。
岸本氏とはさまざまな機会で同席させていただき、また対談などをさせていただいた。宿泊を伴うセミナーでご一緒させていただいたこともある。4月13日の大阪・関西万博初日で神輿を担いでいた写真が掲載されているが、その翌日に公邸で倒れているところを発見されて病院に運ばれたという。死因は〈敗血症性ショック〉と報じられた。享年68歳。早すぎる死だ。
敗血症は、肺炎球菌や黄色ブドウ球菌などの病原体が肺や腹腔内などに感染し、全身に及ぶことで、呼吸困難や頻脈、意識障害などを引き起こすもの。体内に侵入する細菌やウィルスに対して免疫が過剰反応をして、自分自身の臓器を傷つけてしまうもの。進行すると、血圧が急激に低下して全身へ送られる血液量が減少し、ショック状態に陥る。この状態になると多臓器不全や心不全が起こることがあるという。
日本集中治療医学会と日本救急医学会の合同委員会が作成した「日本版敗血症診療ガイドライン2024」は、「敗血症性ショック」を「急性循環不全により細胞障害・代謝異常が重度となり、ショックを伴わない敗血症と比べて死亡の危険性が高まる状態」と定義し、敗血症における「最重症の病態」としている。
〈サイトカインストーム〉という言葉に聞き覚えがないだろうか。炎症は病原体排除に必要な免疫反応の結果。そのキーとなるのがサイトカインというタンパク質。サイトカインには様々な種類があり、そのなかで炎症性サイトカインと呼ばれるサイトカインが患部を刺激し発熱や他の免疫細胞の活性化を行う。
患部の治癒とともにその働きが収束すれば問題はない。ところが、必要以上にサイトカインが出続けると、炎症が止まらず身体にとってショック状態となる。こうした炎症が炎症を呼ぶ免疫の暴走状態が〈サイトカインストーム(嵐)〉。〈サイトカインストーム〉が全身で起こるとショック状態で血圧が降下して命に関わる。〈サイトカインストーム〉の引き金となるのは、やけどなどの外傷や細菌感染。そして、〈敗血症〉は本来身体を守るはずの免疫の暴走だということが分かっている。
この〈サイトカインストーム〉。実は新型コロナワクチンに関して〈サイトカインストーム〉の発生が警告されていた。本ブログ・メルマガの2022年12月31日付記事『本当は怖いワクチンの話』https://x.gd/cAvfd
『ワクチン接種高齢者死激増か』
https://foomii.com/00050/
に次のように記述した。「イタリアの免疫学者である荒川央氏は著書『コロナワクチンが危険な理由』(花伝社)https://amzn.to/3vrkd6Zで次のように指摘している。
「新型コロナワクチンは自己免疫の仕組みを利用しており、ワクチン接種以降は自分の細胞がウィルスの一部分を細胞表面に保有することになる。体内の抗体はウィルスだけでなく自分の細胞をも攻撃する」
※続きは4月15日のメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」「敗血症という免疫機能の暴走」で。
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植草一秀の『知られざる真実』