アビスパ、勝ち切れず同点弾許す 福岡1−1岡山
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サッカーJ1リーグ・アビスパ福岡は25日、ホームのベスト電器スタジアムにファジアーノ岡山を迎えて第12節の試合を行った。
前節、アウェーの清水エスパルス戦で1-3という大敗を喫したアビスパ。一度はリーグ首位に立った勢いは、ここでひと段落というかたちになった。
対する岡山は、今シーズン初めてのJ1挑戦ながら、ここまで5勝4敗2引き分けの9位と大健闘。他クラブでたしかな実績を残したGKスベンド・ブローダーセン、FW一美和成、FW江坂任らの活躍に加え、パワー・スピード・身体のサイズとすべてが規格外のFWルカオが圧倒的な存在感を見せている。この試合も、その存在感が最後にゲームの帰趨(きすう)を決めた。
前半、DF安藤のヘディングシュートで先制点 先制したのはアビスパ。6分、ここのところ絶好調のMF藤本一輝が縦に仕掛けてコーナーキックを奪取。MF名古新太郎のキックに合わせたのはDF安藤智哉、安藤が動きながらのバックヘッドで放ったシュートは、GKブローダーセンのセーブをすり抜けてゴールネットに吸い込まれた。
先制後、MF秋野(右から3番目)の次男誕生を祝ってゆりかごダンスを披露 その後も試合を支配するアビスパ。前半だけで5本のシュートを放つが、追加点が奪えないまま試合は後半に入る。
後半が始まって10分ほどが経過した57分、岡山の木山隆之監督が動く。FW一美に代えてFWルカオを投入した。ピッチに入ったルカオは、瞬く間にゲームの形勢を変えていく。60分、ルカオが自らボールをもって突破。ペナルティエリア内で切り返してシュートを放つが、これはアビスパGK村上昌謙がセーブ。62分にはゴール前の混戦からMF松本昌也のシュートがゴールネットを揺らすが、VARの結果、ノーゴールの判定となる。
岡山の攻勢が続くなか、アビスパは守備的な選手交代カードを切って逃げ切りを図る。だが、試合後の記者会見で金明輝監督が「(清水戦で)3失点してしまったことで、どこか後ろ髪を引かれるような守備になってしまった」と悔やんだように、この姿勢が凶と出てしまう。
後半、FWザヘディがシュートを放つがゴールならず 後半終了後のアディショナルタイムは9分。VAR判定に要した時間があるとはいえ、アビスパにとっては長いアディショナルタイムだ。95分、完全に押し込んだ岡山は左サイドのペナルティエリア内からMF田部井涼が柔らかいクロス。DF田代雅也を圧倒したFWルカオが右足のダイレクトシュートをねじ込み、最後の最後で岡山が同点に追いつく。
あと数分耐えきっていれば手にできた勝利が、手のなかからスルスルとこぼれ落ちていく。サッカーとはこういうスポーツだとわかっているものの、残酷な瞬間だった。試合は1-1の引き分けで終了したが、岡山はまるで勝ったような、アビスパはまるで負けたような空気での終戦となった。
次節は29日(火・祝)の湘南ベルマーレ戦、その次は5月3日(土・祝)のサンフレッチェ広島戦とアウェー2連戦。さらに5月6日(火・祝)にはホームでの鹿島アントラーズ戦と、ゴールデンウイークならではの短いスパンでの連戦が続く。ここまで6勝4敗2分けの5位と、いい順位につけているアビスパだが、まずはこのGWの連戦をいいかたちで切り抜けたいところだ。
【深水央】
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