れいわ新選組・参院選福岡選挙区に沖園理恵氏を擁立

 夏の参院選福岡選挙区(改選数3)に、オーガニック食品会社社員・沖園理恵氏がれいわ新選組公認で立候補することを表明した。

    沖園氏は同市中央区出身。司法書士事務所などを経て、現在、福岡市などでオーガニック食品を販売するnatural natural(株)のフードプランナーとして勤めている。また市民団体「福岡パレスチナの会」のメンバーとして、パレスチナ難民を支援する活動を行っている。

 2024年の衆院選で福岡2区から無所属で立候補し、「今回は自民党から変えてみませんか? 鬼木誠防衛副大臣に異議あり」と選挙ポスターに明記したことが話題となった。

 福岡市内で行われた会見には、れいわの阪口直人副幹事長も同席し「山本太郎代表と同い年で、失われた30年の世代で、約20年非正規雇用の厳しい環境のなかで働いてきた。自分に何ができるかの無力感を感じたなかで福岡パレスチナの会などさまざまな市民活動に出会ったことがきっかけで政治活動を始めるようになった」と沖園氏の立候補に至る経緯を紹介した。

 沖園氏は会見で「命を守る、生活を守る、そして暮らしを守る、食を守る、環境を守る、人権を守る。それが一番大事だと思っています」と述べ、「当たり前のことが軽んじられている。(現在の自公政権の)政策を変えるべきで、れいわ新選組が力をもってやっていかないといけない」として消費税の廃止などを訴えた。

 参議院福岡選挙区(定数3)には、自民党の現職で同党参議院幹事長・松山政司氏、立憲民主党現職の野田国義氏、公明党の現職で元中学校教諭の下野六太氏の他、国民民主党の新人で元宇宙事業会社役員・川元健一氏、共産党の新人で元福岡市議会議員・山口湧人氏、参政党の新人で不動産会社社員・中田優子氏、日本保守党の新人でエンジニアの森健太郎氏、社民党の新人で元高校教諭の那須敬子氏、日本維新の会の新人でイベント会社代表の伊藤博文氏が立候補表明しており、全国でも激戦区になることが予想されている。

【近藤将勝】

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