RKB毎日HD、25年3月期決算は増収増益 官公庁等向けシステム事業で大幅増益

 13日、(株)RKB毎日ホールディングス(本社:福岡市早良区、佐藤泉代表)は2025年3月期の連結決算を発表した。それによると、売上高は242億5,100万円(前期比1.7%増)、営業利益は13億6,500万円(同6.4%増)、経常利益は15億4,700万円(同6.3%増)、当期純利益は7億9,000万円(同10.2%増)で、増収増益となった。

 決算要因としては、主力の放送事業が堅調に推移し、売上高141億4,900万円(前期比1.7%増)、営業利益は4億5,600万円(同4.5%増)を記録した。テレビ部門ではスポット広告が2.3%増加し、ローカル番組・報道番組の充実が視聴率と評価の両面で寄与した。ラジオ部門も制作収入や新規番組の投入により7.2%増収と回復基調を見せた。

 システム関連事業は81億1,900万円(同3.4%増)の売上高を確保し、営業利益は9億800万円(同56.1%増)と大幅増益となった。官公庁や医療機関向けのシステム更新が進展し、空港向けDXソリューションなど新規分野でも収益を拡大した。

 また、不動産事業は外部顧客への売上高は9億9,300万円(同2.3%減)だが、セグメント間の内部売上高として8億9,900万円があり、営業利益は10億200万円(同3.8%減)と減益だった。その他事業では、通販・デジタル広告収入は伸長したが、催事部門の反動と新規事業(サーモン陸上養殖)の立ち上げコストが響き、営業損失は9,200万円となった。

 来期(26年3月期)の業績予想については、売上高304億円(前期比25.4%増)、営業利益10億2,000万円(同25.3%減)、経常利益12億4,000万円(同19.9%減)、当期純利益4億9,000万円(同38.0%減)で、新規連結子会社Fun Standard(株)の売上増を見込む一方、サーモン養殖事業の費用計上による減益を予想している。

【寺村朋輝】

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