黒崎播磨、25年3月期決算 売上横ばい営業減益

 14日、黒崎播磨(株)(本社:北九州市八幡西区、江川和宏代表)は25年3月期の連結決算を発表した。それによると、売上高は1,779億2,100万円(前期比0.5%増)、営業利益は140億8,200万円(同4.2%減)、経常利益は153億1,600万円(同6.5%減)、当期純利益は125億3,500万円(同1.0%増)で、売上は横ばいも営業・経常減益となった。

 決算要因としては、主力の耐火物事業において、インド市場の堅調な需要を捉えた販売拡大や、コスト上昇分の価格転嫁を進めたことが奏功した。一方で、国内外の粗鋼生産量が減少し、耐火物の需要が伸び悩んだ。

 セグメント別では、耐火物事業が売上高1,485億3,800万円(前期比2.2%減)、営業利益114億3,300万円(同9.8%減)と減収減益。ファーネス事業は大型工事案件の受注により売上高197億2,800万円(同29.6%増)、営業利益15億1,800万円(同175.0%増)と大幅増収増益。セラミックス事業は半導体装置向け材料などの受注の谷間により売上高78億900万円(同5.1%減)、営業利益4億8,200万円(同43.3%減)と大幅減益。不動産事業は横ばいの売上高7億3,700万円、営業利益は5億9,400万円(同4.3%増)であった。その他の石灰事業は売上高11億700万円(同14.2%増)、営業利益5,500万円(同13.1%増)で、当期末をもって事業撤退している。

 来期(26年3月期)の業績予想については、売上高1,800億円(前期比1.2%増)、営業利益150億円(同6.5%増)、経常利益150億円(同2.1%減)、当期純利益100億円(同20.2%減)で、増収増益も経常・純利益は減益を見込む。

【寺村朋輝】

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