富士ピー・エス、25年3月期決算　増収増益

　14日、（株）富士ピー・エス（本社：福岡市中央区、堤忠彦代表）は25年3月期の連結決算を発表した。それによると、売上高は337億7,100万円（前期比18.2％増）、営業利益は8億8,500万円（同56.8％増）、経常利益は8億5,100万円（同54.8％増）、当期純利益は21億8,700万円（同426.6％増）で、増収大幅増益となった。

　決算要因としては、主力の土木事業で高速道路会社や国土交通省発注の大型PC上部工工事などを複数件受注し、工事進捗も順調であったことが寄与した。売上高は227億1,900万円（前期比5.3％増）、セグメント利益は34億1,600万円（同19.6％増）となった。建築事業も関西・中部地区の耐震補強工事や大型再開発工事の進捗により、売上高は過去最高の107億6,900万円（同60.0％増）と大幅に増加。ただし、資材費や外注費の高騰により採算が悪化し、セグメント利益は7億3,100万円（同2.9％減）と微減。不動産賃貸事業はオフィスビルの高稼働率を維持し、売上高は2億7,100万円（同2.1％増）となったが、修繕費増加により利益は1億5,700万円（同2.1％減）だった。また、固定資産売却により22億9,700万円の特別利益が計上されたことも当期純利益の大幅増に貢献した。

　来期（26年3月期）の業績予想については、売上高は351億9,000万円（前期比4.2％増）、営業利益は13億9,000万円（同56.9％増）、経常利益は12億9,000万円（同51.5％増）、当期純利益は7億8,000万円（同64.3％減）で、増収増益だが純利益は大幅減を予想している。

【寺村朋輝】