憲法・消費税・食料・CO2・ワクチン

 NetIB-NEWSでは、政治経済学者の植草一秀氏のメルマガ記事を抜粋して紹介する。今回は「いま何よりも求められることは消費税率の5%への引き下げだ」と訴えた5月29日付の記事を紹介する。

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 5月29日木曜日、午後3時から午後6時の日程で〈ガーベラの風(オールジャパン平和と共生)〉主催の国会イベント「参院選で一票一揆 しょぼい減税をぶっ壊す!」を開催した。今回は広い会場を確保できなかったため小規模会場での開催になった。早々に参加申し込み受付を終了させていただき、参加ご希望のみなさまのご要望に応えられず深謝申し上げたい。ただし、ライブ中継を含めて動画配信を行うので、ぜひご高覧賜りたい。

 「参院選で一票一揆」政治のでたらめが目を覆うばかり。裏金事件が表面化したが、国会ではいまなお真相を解明できていない。政治倫理審査会を開いてもウソを言っていいわけだから、のらりくらりとかわされるだけ。証人喚問を行えばよいのに与野党癒着で厳しさが足りず実施されない。

 〈政治とカネ〉問題核心は〈企業献金〉。〈企業献金〉を認めれば資金力が大きい大資本が政治を支配してしまう。政党交付金創設は企業献金全面禁止が前提だった。与党が過半数割れに追い込まれたのだから衆議院で企業献金全面禁止法案を可決できる。ところが、この通常国会で企業献金禁止は実現しない見通し。最大の原因は国民民主が企業献金禁止法制定に背を向けたこと。

 野党が結束すれば法律を制定できるのに国民民主が自公の側についた。コメの価格が高騰して〈れいわの米騒動〉が勃発。二つの重大問題がある。消費者にとってコメの価格暴騰は死活問題。政府は低位の安定した価格で消費者にコメを提供する責務を負う。他方、小規模コメ農家は現在の条件ではコメ生産を永続できない。小規模コメ農家が永続して存立可能な所得環境等を整備する必要がある。古古古米を5キロ2,000円で売ればよいという問題でない。

 食料の自給・食の安全は私たちがかねてより訴えている重要なテーマだ。自公が過半数を割り込むなかで野党が結束すれば消費税率5%への減税を実現できた。しかし、消費税減税は議論もされなかった。なぜか〈103万円の壁〉論議一色に染まった。結果としてどの程度の減税が実現したのか。大山鳴動して鼠一匹すら出てこなかった。

 国会イベントでは私たちが掲げる重要テーマについて、それぞれの分野の専門家から講演をいただいた。

 プログラムは以下のとおり。
1.憲法改正発議阻止 
  高良鉄美(参議院議員・憲法学者)
  竹村香津子(運営委員、憲法改正発議阻止デモ主宰)
  サルサ岩渕(運営委員、TTBジャーナル主宰)
2.消費税問題
  植草一秀(運営委員、政治経済学者)
3.食料自給・食の安全
  安田節子(運営委員、食政策センターvision21代表)
4.温暖化CO2起源説のウソ
  松田智(工学博士、元静岡大学工学部教員)
5・ワクチン・薬害
  真田信秋(運営委員、作家)

※続きは5月29日のメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」「憲法・消費税・食料・CO2・ワクチン」で。


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植草一秀の『知られざる真実』

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 6月に新刊『財務省と日本銀行-日本をダメにするカルトの正体-』を上梓する植草一秀氏を講師に迎えて、日本の財政政策の実態を読み解き、経営者が今後の経済環境にどう向き合うべきかを考えるセミナーを開催します。植草氏と直接意見交換ができる貴重な機会です。ぜひご参加ください。

<INFORMATION>
〔日時〕
2025年6月20日(金)午後3時~6時
〔場所〕
福岡市民ホール(小ホール)
〔プログラム詳細〕
講演『財務省の正体とビジネス防衛論』 午後3時~4時半
質疑応答 午後4時半~5時15分
出版記念パーティー(軽飲食付き) 午後5時15分~6時
〔講師〕
植草一秀氏(政治経済学者)
〔参加費〕
1万円(飲食、新刊書籍、書下ろし資料代含む)※要申込
〔お申し込み先〕
専用フォームあるいはTEL、FAXにて
専用フォーム
TEL:092-262-3388
FAX:092-262-3389
主 催:(株)データ・マックス

※当セミナーの詳細な内容は告知記事にてご確認ください。

<プロフィール>
植草一秀
(うえくさ・かずひで)
1960年、東京都生まれ。東京大学経済学部卒。大蔵事務官、京都大学助教授、米スタンフォード大学フーヴァー研究所客員フェロー、野村総合研究所主席エコノミスト、早稲田大学大学院教授などを経て、現在、スリーネーションズリサーチ(株)=TRI代表取締役。金融市場の最前線でエコノミストとして活躍後、金融論・経済政策論および政治経済学の研究に移行。現在は会員制のTRIレポート『金利・為替・株価特報』を発行し、内外政治経済金融市場分析を提示。予測精度の高さで高い評価を得ている。政治ブログおよびメルマガ「植草一秀の『知られざる真実』」で多数の読者を獲得している。

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