10日開会の福岡市議会・補正予算案・13億3,300万円計上

 福岡市は3日、約13億3,300万円を追加計上する2025年度一般会計補正予算案を明らかにした。

 このうち人工呼吸器などの使用が必要な医療的ケア児・者の家族に対する福岡市独自の支援を行う予算で、在宅で人工呼吸器を24時間使う医療的ケア児・者を対象に訪問看護の利用を現行の年間48時間から、338時間に拡大する。

 医療的ケア児・者は自らの呼吸などが困難で、たんの吸引など医療的な介助が不可欠なことから保護者や家族の負担が大きい。1月、福岡市において医療的ケア児の7歳の娘を母親が人工呼吸器を外して殺害する事件も発生。訪問看護時間の拡大により家族に寄り添った支援を行うことができると期待されている。また相談員も増員し、よりきめ細かい対応を行う。市は関連事業費として約9,400万円を盛り込んだ。

 10日開会の市議会6月定例会で医療的ケア児・者の家族に対する支援を含む27議案が提案される。なお、6月定例会の会期は10日から18日までの9日間で、一般質問は11日から13日、教育こども委員会や経済振興委員会など常任委員会は16、17日に行われる。

【近藤将勝】

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