三井ハイテック、26年1月期中間決算は増収減益 通期予想は下方修正

 9日、三井ハイテック(株)(本社:北九州市八幡西区、三井康誠代表)は2026年1月期第2四半期の連結決算を発表した。それによると、売上高は1,083億3,400万円(前年同期比4.2%増)、営業利益は63億4,700万円(同19.2%減)、経常利益は59億7,800万円(同36.6%減)、中間純利益は41億8,900万円(同40.8%減)で、増収減益となった。

 決算要因としては、自動車業界で電動車関連の需要が堅調に推移し、半導体業界でも生成AI向けの最終需要が強かったことから売上は伸びた。セグメント別では、金型・工作機械は売上高51億8,600万円(前年同期比1.0%増)、営業利益5,100万円(同59.4%減)。電子部品は売上高287億5,300万円(同2.3%増)となったが車載・情報端末向け製品の受注減の影響が大きく、営業利益15億7,800万円(同34.0%減)となり、全体の足を引っ張った。電機部品は売上高774億600万円(同4.9%増)、営業利益53億2,500万円(同0.1%減)。また、外貨建て金融資産の為替差損が利益を圧迫した面もあったとしている。

 今期(26年1月期)通期の業績予想については当初予想から下方修正することを発表した。理由としては、電機部品事業において、製品価格への原材料価格低下の反映による減収影響や顧客動向を踏まえた一部製品の量産開始時期の見直しなどによる受注減により、売上高および営業利益は当初想定を下回ることが予想されるためとしている。

 修正後の業績予想は、売上高2,160億円(前期比0.5%増)・営業利益110億円(同31.3%減)・経常利益100億円(同41.0%減)・当期純利益70億円(同42.7%減)とし、当初予想(売上高2,300億円、営業利益130億円、経常利益125億円、当期純利益90億円)から下方修正した(減少率は順に6.1%、15.4%、20.0%、22.2%)。

【寺村朋輝】

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