身近にあった「死」について考えたこと
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最近、「死ぬこと」について考えさせられる機会が多い。先日、知人の奥様が50歳の若さで亡くなった。知人によると、彼女は食事に気を遣い、食材については、産地、無添加、減塩など家族の健康のため、強いこだわりを持っていた。いつも笑顔で明るい人であったが、突然亡くなった。
死因は脳溢血。突然死であったため、亡くなった朝、警察も検死に訪れた。「自分はイビキが酷く、逆に妻から無呼吸症候群を心配されていた。それなのに妻の体の変調には気付いてあげれなかった」と、知人は悔やむ。彼女は頭痛持ちだったが、病院嫌いだった。「無理やりでも行かせるべきだった」、「別々の部屋で寝ていたから発見が遅れた」と、知人は悔やんだ。
病院が嫌いな人は少なくないだろう。医療費の負担に加え、多忙な人たちにとっては病院に行くこと自体が「時間のロス」と考えられているかもしれない。待ち時間の長さ、薬の服用の義務、日時の拘束など、様々な「行きたくない」要因が考えられる。かく言う私もその1人だった。
日本では年間約10万人の突然死が発生しているという。私は知人の奥様の死を受け、「体の異変に気付いた時はすぐに病院に行く」、「1人で寝ない」を実践することにした。それを実践するたけで、突然死を予防することができるのではないか、と考えたのだ。医者でないため説得力に欠けるが、自分自身の命を守ることについて、できることからやっていこうと思う。【矢野 寛之】
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