南陽、26年3月期中間決算 減収減益

 10日、(株)南陽(福岡市博多区、篠崎学代表)は2026年3月期の連結中間決算を発表した。それによると、売上高は169億1,000万円(前年同期比4.2%減)、営業利益は12億1,400万円(同9.7%減)、経常利益は12億9,700万円(同13.4%減)、四半期純利益は8億1,400万円(同17.2%減)で、減収減益となった。

 決算要因としては、まず、建設機械事業は商品価格の高止まりによる購買意欲の低下と公共・民間工事需要の減少が響いたものの、売上高は68億4,200万円(同4.4%増)、セグメント利益は9億7,900万円(同10.5%増)と堅調だった。

 一方、産業機器事業は米中経済の不透明感を背景に設備投資が抑制され、売上高は98億6,200万円(同8.6%減)、セグメント利益は6億3,100万円(同21.1%減)と大幅減。生成AIやデータセンター向けなど好調分野を除き、全体では厳しい展開となった。

 砕石事業は公共・民間工事ともに中小規模の案件が中心となり需要が低迷、売上高は2億500万円(同34.8%減)、セグメント利益は600万円(同55.6%減)と低調に推移した。

 通期(26年3月期)の業績予想については、売上高370億円(前期比1.3%増)、営業利益27億5,000万円(同3.6%減)、経常利益29億円(同6.9%減)、当期純利益20億5,000万円(同0.6%増)で、増収ながら営業・経常減益を見込んでいる。

【寺村朋輝】

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